札幌の冬靴の選び方|靴底・高さ・試し履きで見るところ

目次
結論から言うと、札幌の冬靴は、まず「滑らない・濡れない・暖かい」の3つを備えているかを見て、次に自分がよく歩く路面に合った靴底を選び、最後に高さ(丈)と試し履きで足に合うかを確かめる順番で選ぶのがよいと考えている。ウインターライフ推進協議会は、あらゆる路面に対応できる滑らない靴はないとして、冬靴を買うときは、よく歩く路面の状況を店の人に詳しく話してアドバイスを受けるよう案内している。
冬靴は毎日のように履くものなので、店で何を見ればよいかを先に整理しておくと、選ぶときに迷いにくい。この記事では、手入れや毎日の通勤の段取りではなく、「店で冬靴を選ぶときに見るところ」に絞って整理する。
すでに持っている靴の雪じみや白い跡の手入れは冬の靴の手入れ|札幌の雪じみ・融雪剤の跡を残さないコツで、雪の朝の時間の組み方や運行情報の確認は札幌の冬の通勤・通学に備える|靴・服装・時間・運行情報の段取りで扱っているので、あわせて確かめてほしい。
冬靴は、何を基準に選べばよいですか?
「滑らない・濡れない・暖かい」の3つを、すべて備えているかを基準にするのがよい。
ウインターライフ推進協議会によると、一般的に、次の条件をすべて備えている靴は「冬靴」と呼ばれている。また同協議会は、雪みちにスニーカーや皮底の靴は適さず、不安定なハイヒールで雪みちを歩くのは危険だとしている。
冬靴の3つの条件
| 条件 | ウインターライフ推進協議会の説明 |
|---|---|
| 滑らない | 靴底が滑りにくくなっていること(防滑性に優れていること) |
| 濡れない | 水に濡れても靴の中までしみこまないこと(撥水性・防水性に優れていること) |
| 暖かい | 靴の中がいつも暖かいこと(保温性に優れていること) |
ここからは筆者の提案だ。店では、見た目より先に、この3つを靴の表示や店の人の説明で確かめると、候補を絞りやすい。
靴底は、どこを見ればよいですか?
靴底の種類と、それぞれの注意点を知ったうえで、自分がよく歩く路面に合うものを店の人と相談して選ぶのがよい。
ウインターライフ推進協議会は、滑りにくい冬靴の靴底として、次の4つの種類を紹介している。
靴底の4つの種類
| 靴底の種類 | しくみ | 注意点・補足 |
|---|---|---|
| ピン・金具付きの底 | 先のとがった金属のピンや金具が、固い氷を強くひっかき突き刺す | じゅうたんなどの上ではひっかかってつまずいたり、地下街や建物内のタイルなどの床では滑りやすい |
| 深い溝のある底 | 深いギザギザ模様の溝が、路面をつかむ力を強くする | 溝に雪が詰まると滑りやすくなる。底が固く溝が深いだけの靴底は、つるつる路面では滑りやすい |
| 軟らかいゴム底 | 柔らかいゴムが、路面にくっつく力を強くする | 同協議会の説明では、さまざまな路面に有効とされる |
| 滑り止め材入りゴム底 | 混ざった滑り止め材が、ヤスリのように路面の表面をひっかく | 同協議会の説明では、さまざまな路面に有効とされる |
同協議会は、溝の深さだけでなく靴底のやわらかさも重要だとしている。また、あらゆる路面に対応できる滑らない靴はないとして、冬靴を買うときは、自分がよく歩く路面の状況を店の人に詳しく話し、アドバイスを受けるよう案内している。
ここからは筆者の提案だ。店で相談するときは、次のようなことを伝えると、店の人も答えやすいと考えている。
- 主に歩く場所(住宅街の歩道、駅やバス停までの道、地下街を通るかどうか)
- 1日に歩く時間や距離のおおよそ
- 建物の中や乗り物の中で、靴を履いたまま過ごす時間が長いかどうか
- 車の乗り降りが多いかどうか
靴の高さ(丈)は、どう選べばよいですか?
雪が多い所を歩くかどうかと、脱ぎ履きの回数で選ぶのがよいと考えている。
この項目は出典にない、筆者の提案だ。高さ(丈)は、雪が靴の中に入りにくいかどうかと、脱ぎ履きのしやすさの両方に関わる。どれがよいかは、歩く道と暮らし方で変わる。
| 高さ(丈) | 向いていそうな場面(筆者の提案) | 確かめたいこと(筆者の提案) |
|---|---|---|
| くるぶしより下 | 除雪された歩道や地下街が中心で、脱ぎ履きが多い | 履き口から雪が入りにくいか |
| くるぶしを覆うくらい | 住宅街の歩道など、雪が残る道も歩く | 足首が曲げやすく、歩きにくくないか |
| ふくらはぎまで | 雪が積もった所や、雪かきのあとの道をよく歩く | 脱ぎ履きに手間取らないか、ズボンの裾が収まるか |
これも筆者の提案だが、冬靴は毎日のように脱ぎ履きするので、ファスナーの有無など、脱ぎ履きのしかたも見ておきたい。
試し履きでは、どこを確かめればよいですか?
冬に実際に履く靴下で履き、店の中を少し歩いて、足に合うかを確かめるのがよいと考えている。
この項目も筆者の提案だ。冬靴は厚手の靴下と合わせることが多いので、ふだんの靴と同じ感覚でサイズを選ぶと、きつく感じることがある。
- 冬に履くつもりの厚さの靴下を持っていき、履いて試す
- 両足とも履き、ひもやファスナーをきちんと締めてから立つ
- つま先に少しゆとりがあり、指が動かせるか
- 歩いたときに、かかとが浮いたり、ずれたりしないか
- 靴底が曲がりにくすぎて、歩きにくくないか
- 椅子に座らずに脱ぎ履きできるか、玄関を思い浮かべて確かめる
靴の重さも、長く歩く日に響くことがある。気になる場合は、候補の靴を左右の手に持ち比べてみるとよい。
冬靴は、1足あれば足りますか?
路面に合わせて靴底の違う靴を2〜3足持ち、履き替えるのもよい。
ウインターライフ推進協議会は、路面に合わせて靴底の違った靴を2〜3足持つのもいいとしている。また、靴底は使うごとに劣化・消耗するのでチェックし、毎日履き替えることで消耗を和らげられると案内している。
同協議会は、滑らない冬靴でも何年も履いていると靴底がすり減って滑りやすくなるとして、靴修理の店などで靴底を滑り止め素材に張り替えるサービスも紹介している。手持ちの靴を冬靴として使えるようにする方法の一つだ。費用や時間は店や靴の状態で違うので、店に確かめてほしい。
ここからは筆者の提案だ。新しく買う前に、手持ちの冬靴の靴底の溝や、ピンの状態を見ておくと、買い足すか張り替えるかを決めやすい。
冬靴を履いたら、どう歩けばよいですか?
小さな歩幅で、靴の裏全体を路面につけ、急がずに歩く。
ウインターライフ推進協議会は、転びにくい冬みちの歩き方として、次の点を挙げている。
- 小さな歩幅で歩く(歩幅が大きいと重心移動が大きくなり、転倒しやすくなる)
- 重心を前におき、できるだけ足の裏全体を路面につける気持ちで歩く
- 冬は夏より移動に時間がかかると考えて、急がず、焦らず、余裕をもって歩く
- 歩き始めや、歩く速さを変えるときは転びやすいので注意する
札幌市も、雪道の自己転倒の救急搬送についてのページで、小さな歩幅で靴裏全体をつけて歩くことや、いわゆる「ながら歩き」は周囲や路面への注意が薄れがちになることを案内している。
ピン付きの靴底は、地下街や店内のタイル張りの床では、かえって滑りやすくなる。ウインターライフ推進協議会は、こうした場所では、収納できるピンは収納した方が安全だとしている。外を歩くときの服装や反射材などの装備は札幌の冬の散歩装備|滑らない・冷えない・見える3点で選ぶコツで扱っている。
結局、札幌の冬靴はどう選べばよいですか?
「滑らない・濡れない・暖かい」を備えた靴の中から、よく歩く路面を店の人に伝えて靴底を選び、高さ(丈)と試し履きで足に合うかを確かめる。
まずは手持ちの冬靴の靴底を見て、すり減っていないかを確かめてほしい。そのうえで、買い足すか張り替えるかを決めると、雪が積もる前に準備を進めやすいと考えている。
よくある質問
どんな路面でも滑らない冬靴はありますか?
ウインターライフ推進協議会は、あらゆる路面に対応できる滑らない靴はないとしています。冬靴を買うときは、自分がよく歩く路面の状況を店の人に詳しく話し、アドバイスを受けるよう案内しています。路面に合わせて靴底の違う靴を2〜3足持つのもいいとしています。
ピン付きの冬靴は、建物の中でもそのまま歩いてよいですか?
ウインターライフ推進協議会によると、ピン・金具付きの底は、じゅうたんなどの上ではひっかかってつまずいたり、地下街や建物内のタイルなどの床では滑りやすかったりします。収納できるピンは収納した方が安全だとしています。
古くなった冬靴は、買い替えるしかありませんか?
ウインターライフ推進協議会は、靴修理の店などで靴底を滑り止め素材に張り替えるサービスを紹介しています。費用や時間は店や靴の状態で違うので、店に確かめてください。靴底は使うごとに劣化・消耗するので、ときどきチェックしておくとよいでしょう。
試し履きのときは、何を持っていけばよいですか?
この記事では、冬に実際に履くつもりの厚さの靴下を持っていき、両足とも履いて店の中を少し歩いてみることをおすすめしています。つま先のゆとりや、かかとが浮かないかを確かめてください。
確認した出典: ウインターライフ推進協議会「冬みち歩きの靴選び」、ウインターライフ推進協議会「転びにくい冬みちの歩き方」、ウインターライフ推進協議会「滑りやすい場所を知る」、札幌市「「雪道の自己転倒」救急搬送」(確認日 2026年10月8日)