
はじめに
今回の記事を通じてお伝えしたい究極のメッセージは、「(見た目の)若さと美しさは裏切らない」です。
これは男性にも、そして中年男性にもすべからく言えることです。
私自身が、アンチエイジングに力を入れてきたこの数年とそれ以前の自分を比較して強く言えることです。
本書では、自分なりにさまざまな角度から、50代や中年男性の皆さんにとっても美容は素晴らしく、価値ある自己投資であることをお伝えしたいと思います。
ちなみに、私は40代半ばの男性です。50代まであと数年。
なぜ、同世代の40代やさらに若い30代ではなく先輩の50代をターゲットにしたのか。
それにはいくつかの理由があります。
- 40代と比較すると経済的に少し余裕があり、美容に力を入れるのにより適していると考えたから
- 40代よりもさらに加齢が進み、美容に力を入れるべき課題がより多く顕在化していると考えたから
- 来る50代後半や60代に向けて、1日でも早く取り組んで欲しいと考えたから
身も蓋もない話になってしまいますが、人生で一番若い日は今日であり、今この瞬間です。
従って、美容は20代だろうが30代であろうが、その時から始めた方が将来にわたって若さを維持しやすいのは間違いありません。
早く始めるほど、よりあなたが一番若いその時の状態を維持しやすくなります。
気がついた時に始める。この姿勢が大切です。
正直にいうと、50代は加齢も進み、見た目の老化現象もそれなりに進んでいるでしょう。
しかし、等しく今この瞬間があなたの人生で一番若いのです。
高齢になるほど、見た目の老化は加速していきます。
50代、60代、70代の見た目には大きな違いがあることは私がここで説明するまでもありません。
今この瞬間から速やかに始めることで、現時点のあなたの人生で一番若々しい状態を将来にわたって維持しやすくなります。
本記事では、私たちにとって不都合な耳障りの良くないファクトも並べています。
気分を害してしまうようであれば、申し訳ありません。
予めお断りとお詫びをしたいと思います。
しかしながら、それらは、気づきを与え、意識を向けていただくためのトリガーと捉えていただければ幸いです。
1. 見た目の若々しさを軽視しているように映る日本の中年男性
本章では、一見中年男性をディスるようなネガティブなトピックが多くなっています。
気づきを与え、意識を向けていただくためのトリガーとして扱っています。
"はじめに"でお伝えしたように、他意はありません。
ちなみに、一般論と私の私見とファクトが並列しています。
自分達の見た目を棚投げしつつ、異性にはうるさい
これは一般論です(実際はジェントルマンも多くいることを存じています)。
個人や世代によっても異なりますが、中年男性はデリカシーを欠く傾向があります。
自分の見た目を棚に上げて、女性の見た目に文句をつけたり、悪口を酒の肴にしたりすることもあります。
酒場でくだを巻いている中年男性の集まりは、傍目に見てもかっこいいものではありません。
また、そのような人たちの見た目を見ると、まさに自分のことを棚上げしている場合が少なくありません。
ビール腹、ハゲ散らかした頭、シミの多い顔、限度を超えた口臭、マナー、などです。
少なくとも、ほとんどの女性は、毎日メイクや美容に努力しており、その努力は私たち中年男性の努力を遥かに凌駕するものです。
尊敬こそすれ、文句を言う立場にない。これが私の率直な感想です。
年相応という古い価値観
これも一般論です。
これは中年男性に限らない、日本人全体的に共有している価値観です。
”年相応"
簡単に言うと、"年齢に合った、身なりをしましょう、または、しなさい"
このような考え方です。
もっともらしく聞こえますが、捉え方によっては年齢や世代で人を区切り、個人を縛り付け、個性を制約する、不自由な発想です。
他方海外では、"年齢は関係ない/年齢はただの数字"という価値観が大切にされています。
真逆の発想です。
”年相応"は、義務教育によって画一化が染み付き、没個性にどっぷり浸かった、極めて日本人らしい発想です。
話が脱線しますが、起業家が少なかったり、この30年間世界的にも唯一の低成長を続けている根本も、国の政策とあわせてこういった価値観に起因しているような気がしています。
海外から見ると疲れて見える日本人
これには2つの要因があると考えています。
1) 日本人の平均年齢
これについては後ほど詳しく取り上げます。
日本は、国民の平均年齢で世界最高齢の国です(実際は世界3番目ですが、1位モナコ・2位はセントヘレナは小国のため実質1位)。
シンプルに他国より高齢者人口が多いことが、疲れて見える1つの要因だと思っています。
2) 睡眠負債

日本は、実は世界的に見ても睡眠不足が指摘されています。
例えば、次の2つの調査結果があります。
OECD実施の調査にて「平均睡眠時間」が7時間22分
OECD30カ国中最下位 (なお、全体平均は8時間24分)
直近の調査では6時間27分にまで落ち込み、6時間未満の日本人は全人口の約4割を占めると報告されています。
オランダ・フィリップス社実施の「世界睡眠調査」にて「睡眠に満足している人の割合」が29%
調査対象13カ国中最下位 (なお、全体平均は55%)
このとおり、私たち日本人は睡眠への問題を抱えていることが明らかになっています。
3) 見た目に関してもガラパゴスが少なくない

最たる例は、歯並びです。
歯並びに関して、どうしてこんなにも世界の価値観が共有されてこなかったのか本当に不思議でなりません。
世界でビジネスをする際、日本人には2つの大きなビハインドがあります。
1つは低い英語力、もう1つは悪い歯並びです。
英語力と歯並びは、ビジネスシーンに限ったことではなく、プライベートでも機会損失を生みがちな由々しき課題です。
昭和の時代には、アイドルや女性に足して八重歯が可愛いというような価値観もありましたが、ザ・ガラパゴスの象徴的なものだと思っています。
ちなみに、歯並びは審美面に限らず、健康面でも大きなマイナス要素です。
歯並びが悪いことで歯磨きが難しくなり、歯周病や虫歯の原因になるからです。
(ちなみに、私も去年から40代半ばにして意を決して、矯正を始めました。現在進行形で治療中です)
[参考情報] なぜ日本人の歯並びは先進国最低レベルなのか | プレジデントウーマン
平均年齢世界一の日本
少し先述しましたが、現在日本人の平均年齢は世界一(最高年齢)です。
2022年時点で48.4歳です。
参考まで東アジアと東南アジアの4カ国の平均年齢は以下のとおりです。
フィリピン 25.7歳
インドネシア 29.7歳
ベトナム 32.5歳
中国 38.4歳
そもそも他国に比べて高齢者が多いことに加え、”年相応"と言う価値観が掛け合わさることで、国全体として若々しさと縁遠いイメージや姿を形成しています。
自分の見た目やマインドがいかに老け込んでいるか、たとえば比較的近場の東南アジアを旅することでわかりやすく実感することができます。
[参考情報] 世界の平均年齢 国別ランキング・推移 | GLOBAL NOTE
2. 私が美容に目覚めたきっかけ

私には3つのきっかけがありました。
1) 海外赴任による東南アジアでの生活-1
40歳前後の数年間において、平均年齢で約30歳の国に赴任したことがきっかけです。
職場、プライベート、街中の見知らぬ人々の大多数の人が自分より若く、若い人たちに囲まれて暮らす中で、ごく自然に自分の見た目を意識するようになりました。
年齢は変えられないけど、努力次第で見た目は改善できる。
このように考えました。
また、日本人や外国人の中にはお金の力で若いローカルの人たちと人間関係を作ることも少なくないですが、私はお金の力ではなく、人間的な魅力(見た目や中身、趣味などトータルの自分)で人間関係を作りたいと考えました。
実際は、中身の魅力や趣味の繋がりだけでも、人間関係を築くことはできます。
しかし、私は、どんなに中身が良くても、やっぱり外見が若々しくないと一緒にいる相手に申し訳ないという考えがありました。
綺麗事を排除した正直なことを話すなら、誰だってかっこいいまたは美しい人といる方が気分がいいに決まっているからです。
2) 海外赴任による東南アジアでの生活-2
また、さきほど日本人は歯並びが悪い人が多いという話をしました。
それは、先進国においてだけでなく、発展途上国を含めても変わりません。
海外に行くと、驚くほど若い世代を中心に歯を矯正している人を目にします。
成長過程で、教育と受けることと同様に矯正をするということが常識になっているのです。
矯正が当たり前に根付いているからこそ、恥ずかしいという感覚を持つことがありません。
他方日本では、最近ではかなり矯正が普及してきつつありますが、矯正をしていると悪目立ちする傾向がまだまだあります。
そんな環境下、私も、40代半ばにしてようやく矯正を決意することが出来ました。
3) 44歳の時の顔面の大怪我
東南アジア駐在時、自分の不注意で顔面に大怪我を負い額を縫合手術するという経験をしました。
人目にもろに触れる箇所であることから、できる限り綺麗な状態に戻したいという切なる願いを持ち、それまでの人生で最も熱心にケアをするようになりました。
毎日、何度も何度も患部を観察するようになり、次第に顔全体や顔周辺の首まわりや髪や生え際にも着目するようになりました。
注意深く観察しているうちに、今まであまり自覚・認識できていかなったのですが、しわやシミやたるみ、生え際の交代、白髪などに気付きました。
今まで自分がぼんやりと自己認識していた以上に、老化が進んでいる事実に唖然としました。
このように、私が美容へ目覚めることのなった3つのきっかけは、全て海外生活の中での出来事です。
日本ではなかなか得られなかった気付きだからこそ、日本の皆さんにお伝えしたいと考えました。
自分や自分の周りの当たり前の常識に囚われてしまうと、大切なことを見逃してしまう可能性があります。
また、いたずらに人生の最も大切な時間を浪費してしまう可能性もあります。
3. 健康に偏りがちな日本の中年男性

日本では、健康は男女ともに重要視する対象ですが、こと美容は多くの中年男性は意識をしていません。
まるで、日本人の歯並びへの意識(の低さ)のようです。
中年男性こそ、健康同様に美容にも力を注ぐべき
これが私の提案です。
世の中は空前の健康ブームに沸いています。
ワークアウトに励んで、美しい肉体美を持つ中年男性も少なくありません。
また、散歩や軽い運動や発酵食品やバランスのとれた健康的な食生活を心がけることで、健康を維持しようと努力している方も大勢います。
それ自体は素晴らしいことです。
しかし、私は疑問に思っています。
なぜ、美容だけすっぽり関心ごとから抜け落ちてしまうのか。
もちろん仮説はあります。
見た目の良さは、男女関係の構築において重要なものです。
中年男性は、すでに恋愛や結婚を経験している方がマジョリティーです。
恋愛や女性を口説く機会がないことと、見た目への無関心は関係しているように思います。
しかし、この発想はいささか一方的な男性都合であるように思います。
すでに恋愛関係を超えた夫婦の関係であっても、旦那さんには素敵な男性であって欲しいと思うのです。
また、お子さんだって、お父さんやお母さんには格好良く、可愛く、若々しくあって欲しいものです。
また、自分自身も、鏡に映る自分の姿が若々しく、清潔感に溢れていた方が嬉しいはずです。
健康管理や肉体づくりの次のステップとして”美容"を
健康すらままならない方には、まずは健康管理から徹底して欲しいと切に願います。
しかし、もしあなたが現在健康管理や肉体づくりに関しては取り組めているのであれば、次のステップとして"美容"に取り組んでみてはいかがでしょうか?
4. 私がおすすめする50代男性のための美容習慣5選

健康管理または肉体づくりの側面がある内容も含まれます。
1) 減酒
私が言うまでもなく、アルコールの過剰摂取が美容と健康のどちらにも悪影響があることはすでにご存じではないでしょうか。
まず、アルコールは"AGEs(糖化最終生成物)"と"活性酸素"の発生の原因です。
どちらも老化物質です。
肝臓がアルコール分解をする過程で"活性酸素"が発生します。"活性酸素"は細胞の老化・炎症を引き起こします。
老化の原因である、糖化と酸化の両方の原因になるということです。
また、アルコール分解する時に発生するアセトアルデヒドはノンレム睡眠を減少させ、浅いレム睡眠に偏ってしまうことがわかっています。成長ホルモンを分泌し、細胞・組織の修復や疲労を回復する睡眠を阻害することは、健康と美容の両方にとって悪影響です。
もし、現在毎日晩酌を欠かしていないという方は、試しに1/2に減らしてみてはいかがでしょうか。
毎回の酒量を半分にするよりも、お酒を嗜む日数を半分にする方が若返りの効果が高いように、私の経験上感じています。
2) 紫外線対策
肌老化の8割は光老化と言われています。
そのため、外出時には必ず外用の日焼け止めを塗ったり、内服タイプの日焼け止めを飲む習慣をつけてください。
紫外線は、曇天でも、また室内にも降り注ぎます。
よって、できれば太陽光が差し込む場所では、常に紫外線対策を心がけてください。
顔や肌には、表面にはまだ現れていない隠れジミも存在します。
将来的なシミの原因を増やさないよう、毎日の紫外線対策を習慣づけるようにしましょう。
ちなみに、他の原因は自然老化です。
自然老化の原因も、加齢や酸化や糖化によるものです。
1)の減酒が対策として有効です。
3) 有効な成分を配合した化粧品または医薬部外品の利用
様々な肌トラブル・肌悩みの予防や改善作用をもつ成分を配合した化粧品や医薬部外品を利用してください。
スキンケアはしているという方でも、なんとなくや無目的で化粧品を選んでいる、または、使っている化粧品の配合成分は知らない。
そんな方もいるのではないかと思います。
これからは、自分の肌トラブルを明確にした上で、その改善または予防に作用することのエビデンスがある成分を調べた上で、その該当成分を配合した製品を選ぶようにしましょう。
4) ファスティング(間欠的断食・断続的断食)
16時間断食と呼ばれ、1日24時間のうち連続した16時間を断食します。
オートファジーと呼ばれる、16時間以上の空腹時間を作ることで始まる自食作用(細胞内の不要な物質を分解する仕組み)によって、若返らせる(細胞・組織を修復)方法です。
5) オーラルケア
実は普通の歯磨きだけでは不十分なのです。
具体的には、歯間の食べ残しは歯ブラシだけでは完全に取り切れないのです。
よって、最低でも歯磨き+デンタルフロス(または糸ようじ)で歯間の食べかすまでしっかり取ることが必要です。
歯間の食べ残しを取り除く第一義は虫歯予防です。
しかし、もう1つ大切な目的があります。それは、口臭予防です。
日本人は歯並びが悪い人が多いという話を先ほどしましたが、実は口臭が強いということも言われています。
これは、歯並びの悪さ(により歯磨きがしづらい)と歯間ケアをしていない人が多いことと相関しているように思います。
これからは、ぜひ歯ブラシによる歯磨きに、歯間ケアを追加して習慣化してみてください。
おわりに

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
締め括るにあたり、もう一度冒頭で使った言葉を紹介させてください。
「若さと美しさは裏切らない」
「筋肉は裏切らない」
健康や筋トレに興味がある方であればきっとご存じであろう、有名な言葉があります。
私自身も、この言葉に深く共感しています。
そして、「若さと美しさ」にも全く同じことが言えると感じています。
筋肉同様に自己肯定感を高めてくれ、加えて、対人関係において好意的態度を引き寄せる大きな武器になります。
少なくとも、嫌悪感を抱かれる確率は大きく低減することでしょう。
パートナーや家族からも、自慢の存在として今まで以上に尊敬と好意を持って大切に扱われるようになることでしょう。
総じて人生の質が上がります。
これをきっかけに、ぜひ関心を持っていただき、願わくば早速取り組んでいただけたら嬉しいです。
では、ありがとうございました。
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