平均寿命と平均余命の違い|50歳の平均余命は?(令和7年簡易生命表)

目次
厚生労働省の令和7年簡易生命表では、平均寿命は0歳の平均余命で、50歳の平均余命は男性32.82年・女性38.41年です。これらは日本人全体の統計の平均で、個人の予測ではありません。50歳の平均余命は、平均寿命から年齢を引いた数とも違います。
たとえば、ニュースで平均寿命の数字を見て、自分の年齢を引き算してみたくなることがあります。この記事は、その引き算が何をずらしてしまうのかを、厚生労働省の令和7年簡易生命表の数字で確かめるものです。
使う数字は、令和7年簡易生命表の平均余命(日本人全体・男女別)と、健康寿命の令和4年値だけです。都道府県別の数字や、病気・保険・お金の話は、この記事では扱いません。
平均寿命と平均余命は、何が違うの?
厚生労働省の簡易生命表では、平均余命は「平均してあと何年生きられるかという期待値」で、0歳の平均余命が「平均寿命」です。
簡易生命表は、令和7年1月1日から12月31日までの1年間を作成の基礎期間としています(「簡易生命表について」1ページ)。その1年間の死亡状況が今後も変わらないと仮定したときの期待値が、平均余命です。
整理すると、次のとおりです。
- 平均余命: 年齢ごとに出る値。40歳の平均余命、50歳の平均余命、というように並ぶ
- 平均寿命: 0歳の平均余命。令和7年は男性81.35年、女性87.33年
- 同じ生命表の中の値で、平均寿命は「0歳の行」にあたる(筆者の言い換え)
50歳・60歳の平均余命は何年?(令和7年簡易生命表)
厚生労働省の令和7年簡易生命表では、50歳の平均余命は男性32.82年・女性38.41年、60歳は男性23.86年・女性29.07年です。
主な年齢の平均余命を、男女別に並べます(単位は年。確認日は2026年10月25日)。
- 40歳: 男性42.29・女性48.05
- 45歳: 男性37.52・女性43.20
- 50歳: 男性32.82・女性38.41
- 55歳: 男性28.26・女性33.70
- 60歳: 男性23.86・女性29.07
- 65歳: 男性19.68・女性24.52
- 70歳: 男性15.78・女性20.10
- 75歳: 男性12.24・女性15.88
- 80歳: 男性9.10・女性11.95
1歳刻みの値は、下の一次情報の生命表で確かめてください。どれも日本人全体の統計の平均です。個人の予測ではない点は、「平均余命は、自分の寿命の予測になるの?」で説明します。
「平均寿命−今の年齢」で考えると、なぜずれるの?
令和7年簡易生命表の数字で確かめると、50歳の平均余命は、平均寿命から50を引いた年数より、男性で1.47年、女性で1.08年長くなります(当サイトの計算)。
平均寿命から年齢を引いた年数と、簡易生命表の平均余命を並べると、次のとおりです(当サイトの計算)。
- 50歳の男性: 81.35−50=31.35年。平均余命は32.82年で、1.47年長い
- 50歳の女性: 87.33−50=37.33年。平均余命は38.41年で、1.08年長い
- 60歳の男性: 81.35−60=21.35年。平均余命は23.86年で、2.51年長い
- 60歳の女性: 87.33−60=27.33年。平均余命は29.07年で、1.74年長い
ずれる理由は、数える対象が違うためだと、筆者は理解しています。平均寿命は、0歳から数えた平均です。50歳の平均余命は、50歳を迎えた人について、そこから数え直した平均です。数え始める地点と対象が違うので、引き算では合いません。
数字は、表示された値どうしの引き算です。簡易生命表は数値を四捨五入して載せているため、四則演算の結果が対応する数値と合わない場合がある、という注記が資料にあります(「簡易生命表について」1ページ)。
健康寿命は、平均寿命や平均余命とどう違うの?
厚生労働省の第4回健康日本21(第三次)推進専門委員会 資料1-1では、健康寿命は「日常生活に制限がない期間の平均」で、令和4年値は男性72.57年・女性75.45年です。
出典は、第4回 健康日本21(第三次)推進専門委員会 資料1-1「健康寿命の令和4年値について」(令和6年12月24日)です。令和4年(2022年)の全国の値は、次のとおりです。
- 男性: 72.57年
- 女性: 75.45年
この資料の別添の表(表1-1)では、日常生活に制限のない期間の平均と、制限のある期間の平均を足した値が、その年の平均寿命として並べられています。平均寿命と同じく、生まれたときからの平均として読むと、筆者は理解しています(筆者の読み)。
読むときの注意は、次の3つです。
- 令和4年値は、令和7年の平均寿命・平均余命とは年が違います。並べて差を計算したり、自分の年齢から引いたりしません
- 令和4年値より新しい健康寿命は、この記事では確認していません
- 健康寿命を延ばす方法や、病気の話は、この記事では扱いません
平均余命は、自分の寿命の予測になるの?
平均余命は、個人の寿命の予測ではありません。厚生労働省の令和7年簡易生命表の平均余命は、日本人全体の死亡状況をもとにした集団の期待値です。
資料の文言は、「ある期間における死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、…平均してあと何年生きられるかという期待値」です(「簡易生命表について」1ページ)。
ここから筆者が読み取るのは、次の2点です(筆者の補足)。
- 令和7年1年間の死亡状況が、今後も同じと仮定した計算である
- 一人ひとりの健康状態や、将来の医療の進歩は、反映していない
当サイトでは、この数字を使う場所に、次の注意文を置いています。
厚生労働省の令和7年簡易生命表(日本人全体の統計)をもとにした平均の目安です。あなたの寿命や健康状態の予測ではなく、医療・保険・資産運用の助言でもありません。
平均と予測を分けて読む考え方は、札幌の平年値を扱った「札幌の初雪は10月28日が平年値|冬支度への読み方」にも書いています。平年値は過去30年の平均で、今年の天気を当てるものではありません。どちらも、平均を一人や1年の結果にそのまま当てはめない、という点が同じだと、筆者は見ています(筆者の見方)。
年数ではなく「季節の回数」で数えると、何が変わるの?
年数を、これから巡る桜・夏・お正月の回数に置き換えると、数字が暮らしの場面に結びつけやすくなる、と筆者は考えています。当サイトの無料ツール「後半戦の作戦ボード」は、令和7年簡易生命表の平均余命で、この数え方をします。
年数は大きな数字で、暮らしの場面と結びつけにくいことがあります(筆者の見方)。
このサイト(JOY OF LIFE)は、年数を季節の回数に置き換える無料ツール「後半戦の作戦ボード」を作りました。入力した内容は、お使いのブラウザの中だけで計算に使い、運営者のサーバーやほかのサービスには送信しません(アクセス解析は入力内容を含みません)。「この端末に保存する」を押した場合だけ、お使いのブラウザに保存されます。
計算のしかたは、次の3つの手順です(作戦ボードのページに載せている内容を、言い換えています)。
- 今の年齢の平均余命を、1歳刻みの値から、生まれた月をもとに月で按分する(按分とは、2つの値のあいだを、月の進み具合に合わせて割り振ることです〔一般的な補足〕)
- 今日から、その年数ぶんを数える期間にする
- その期間に入る季節を1回ずつ数える。今まさに季節の中にいるときは、その回も入れる
季節の時期は、月で決めています(作戦ボードのページと同じ定義です)。
- 桜: 4月(北海道は5月)
- 夏: 7〜8月(当サイトの定義)
- お正月: 1月1〜3日
- 雪: 12〜2月(冬の1シーズンを1回。北海道を選んだときだけ)
年の区切りで1回前後ずれることがあるため、回数には「約」を付けます。桜の月は目安で、沖縄・奄美は1〜2月に咲くところが多く、回数は1回前後ずれることがあります。
例: 50歳男性の平均余命(32.82年)の範囲で数えると、北海道以外では桜は約33回です(日本人全体の統計の平均で数えた目安で、個人の予測ではありません。2026年10月22日時点・当サイトの計算)。
数えたあとは、今年の季節に予定を1つだけ置く使い方もあります(筆者の提案)。次の記事が、置き方の参考になります。
- 休日に小さな予定を置く方法: 「ひとりの休日は予定で埋めない|小さな予定を1つだけ置く方法」
- 今年のお正月の過ごし方: 「年末年始の休みの過ごし方を決める|休む日・動く日・片付ける日の分け方」
- お正月の準備: 「お正月飾りの準備と片付けの段取り|飾る時期・しまい方・処分」
この数字は、いつ変わるの?
厚生労働省の簡易生命表は毎年作られ、令和7年分は2026年7月24日に公表されました。令和7年は完全生命表も作成される予定で、公表されると簡易生命表とは別に令和7年の数字が出ます。
資料では、簡易生命表の作成頻度は毎年、完全生命表は5年ごと(国勢調査をもとに作成)と整理されています。令和7年は国勢調査の実施年で、完全生命表を作成予定とされています(「簡易生命表について」1ページ)。
完全生命表が公表されたら、この記事の数字を見直します(当サイトの更新方針)。この記事の数字の確認日は2026年10月25日です。次の簡易生命表の公表時期は、この記事では確認していません。
よくある質問
平均寿命と平均余命は、同じ生命表から出る数字ですか?
はい。厚生労働省の資料では、0歳の平均余命が「平均寿命」とされています。年齢ごとの平均余命が並ぶ生命表の中の、0歳の行が平均寿命です(筆者の言い換え)。
平均余命に男女差はありますか?
あります。令和7年簡易生命表では、50歳の平均余命は女性が男性より5.59年長い数字です(38.41−32.82、当サイトの計算)。差の理由は、この記事では確認していません。
65歳の平均余命は何年ですか?
令和7年簡易生命表では、男性19.68年、女性24.52年です。確認日は2026年10月25日です。
平均余命の年数は、自分があと何年生きるという意味ですか?
いいえ。日本人全体の統計の平均で、個人の予測ではありません。一人ひとりの健康状態は、この数字に反映されていません。
平均余命は、医療や保険、お金の計画に使えますか?
この記事では、そうした判断には使いません。平均余命は、医療・保険・資産運用の助言ではありません。個別の判断は、それぞれの専門家や窓口に確かめてください。
健康寿命の数字を、今の年齢から引いてもよいですか?
引きません。健康寿命の令和4年値は全国の値で、年も令和7年の平均寿命とは違います。この記事では、並べて差を計算することもしていません。
都道府県別の数字はありますか?
厚生労働省の資料では、都道府県別生命表は5年ごとに作成されると整理されています。この記事では、都道府県別の数字は確認していません。
次に読むなら
関連記事
一次情報・確認先
確認日: 2026-10-25(簡易生命表の原本ファイルの取得日は2026-10-22)
- 厚生労働省「令和7年簡易生命表の概況」(2026年7月24日公表)
- 厚生労働省「令和7年簡易生命表 生命表(男・女、0〜105歳、1歳刻み)」(Excel)
- 厚生労働省「簡易生命表について」(PDF)
- 厚生労働省 第4回 健康日本21(第三次)推進専門委員会 資料1-1「健康寿命の令和4年値について」(令和6年12月24日、PDF)
- 気象庁「さくらの開花日と満開日の観測方法と等期日線図(平年)」(1991〜2020年の平年値、PDF)(桜の月の目安に使用。月の設定は当サイトによる)
出典・加工について
- 出典: 厚生労働省『令和7年簡易生命表』(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life25/index.html)(2026年10月25日に利用)を加工して作成。
- 出典: 厚生労働省 第4回 健康日本21(第三次)推進専門委員会 資料1-1『健康寿命の令和4年値について』(令和6年12月24日)(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001363069.pdf)(2026年10月25日に利用)を加工して作成。
- 平均寿命から年齢を引いた年数との差、男女の差、季節の回数は、当サイトの計算です。
- この記事は当サイト(JOY OF LIFE)が作成したもので、厚生労働省とは関係ありません。