不正アプリを入れたかも?確認と備えの順番|IPAの案内をもとに

目次
不正アプリへの備えは3つ。「メールやSMSのURLからは入れない」「入れるときは評価と権限を見る」「使わないアプリは削除する」です(筆者の提案)。
入れてしまったかもしれないと感じたときは → 相談先を見る
「至急」と書かれたメッセージを見て、つい指が動きかけたことはないでしょうか。この記事は筆者の体験談ではなく、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026 個人編 ハンドブック」(P.25-27)をもとにした「筆者の提案」です。
「IPAの案内」はその要約、「筆者の提案」は筆者の言葉で、書き分けています。この記事でいう「確認」は、入手先・アクセス権限・入っているアプリの一覧の見直しを指します。入れてしまったときの具体的な対処手順は、確かめられていないため書いていません。
アプリを入れる入口の基本は「スマホを守る3つの習慣」にまとめています。この記事は「入れてしまう場面」と「入れたあとの確認と見直し」に絞ります。
不正アプリは、どんな場面で入れてしまうの?
IPAの案内では、興味を引く内容のメールやSMSのURLをタップしたり、SNSでダウンロードサイトへ誘導されたりして、不正アプリ(スマホの情報を盗むなど、悪さをするアプリ。一般的な補足)をインストールさせられる場合があるとされています。 次の2つが挙げられています。
- 興味を引く内容のメール・SMSに書かれたURLをタップし、アプリをインストールさせられる
- SNSで、ダウンロードサイトへ誘導される
手口の細部には踏み込みません。ここでは「入口の1つはメッセージのURLである」という点だけ覚えておけば足りる、というのが筆者の受け取り方です。
不正アプリを入れると、どんな被害があるの?
スマホ内の情報が盗まれ、そこから不正アクセスやキャリア決済(携帯料金と合算して払う決済。一般的な補足)の金銭被害につながる場合があるとされています(IPAの案内)。 挙げられているのは次の3つです。
- 認証情報(IDやパスワードなど)が盗まれると、不正アクセスやキャリア決済での金銭被害につながる
- 連絡先が盗まれると、その連絡先宛に不正なメールやSMSがばらまかれる
- 遠隔操作で、勝手に詐欺のSMSが送られる
自分だけでなく、連絡先に入っている人にまで迷惑が及ぶ点が、筆者は気になります。
なぜ、不正アプリを入れてしまうの?
IPAの案内では、実在の企業を名乗る連絡を信じてしまうこと、「至急」と急がされて冷静な判断ができなくなること、メールやSMSで配布サイトに誘導されることが挙げられています。 注意力の問題というより、そう仕向けられている、と筆者は受け取っています。
- 実在の企業を名乗る連絡が届き、本物だと信じてしまう
- 「至急」の確認を求められ、落ち着いて考える余裕がなくなる
- メールやSMSの中のリンクから、そのまま配布サイトに進んでしまう
IPAが示す事例には、特定の企業名を出さずに「至急」の確認を求める文面もあります。リンクを開く前の確認の順番は「怪しいメール・SMSのリンクを開く前に」に書いています。
不正アプリを避けるために、入手先で確認することは?
IPAの案内では、公式のマーケットから入手しても、公式にも不正アプリが紛れ込むことがあるため、アプリの評価も確認するとされています。 入手先の基本は「スマホを守る3つの習慣」にまとめています。ここでは、公式でも不正アプリが紛れ込むことがあるため評価も見る、という点だけ残します。
- 評価の確認: 入れる前に、アプリの評価を見る
- メッセージのリンクから入れない: メールやSMSのリンク先で「ここから入れてください」と言われても、入れない(筆者の提案)
評価の読み方の細かな基準はIPAの案内にないため、ここでは触れません。
アプリの「アクセス権限」は、何を確かめればよいの?
IPAの案内では、アプリが不要なアクセス権限を求めていないかを確認することが挙げられています。 アクセス権限とは、アプリが連絡先やカメラなど、スマホの機能や情報に触れる許可のことです(筆者の説明)。
- アプリの用途から考えて、必要のなさそうな許可を求めていないか見る
- 許可を求める画面が出たら、すぐ進まず、何の許可かを読む
筆者の提案は、「このアプリに、この許可は要るだろうか」と一度だけ自分に聞いてみることです。設定画面の操作は機種やOSの版によって違うため、メーカーの公式の案内で確かめてください。
入っているアプリは、どう見直せばよいの?
IPAの案内では、不要なアプリは入れない、入っているアプリを確認して使わないものは削除する、更新のときは不審な機能が加わっていないか更新内容を確認する、とされています。 更新内容の確認の方法は、IPAの案内に示されていません。
- 使わないアプリは、削除する
- 心当たりのないアプリが入っていないか、一覧を見る
- アプリの更新があったとき、更新内容に不審な機能がないか確認する(確認の方法はIPAの案内に示されていません)
削除しても、すでに盗まれた情報が戻るとは限りません(筆者の考え)。それでも、入っているアプリを減らしておくと、見直しの手間は小さくなると筆者は考えています。月に一度などと日を決めると続けやすいと思います。続けられる頻度でかまいません。
不正アプリへの備えは、どの順番で見直せばよいの?
筆者の提案は、入口での判断を決めておき、入れるときの確認を習慣にし、入っているアプリを減らす順に進めることです。 次の順番で置いておきます。
- メッセージのURL: メールやSMSのリンクからは、アプリを入れない
- 入手先: 公式のアプリストアだけにする
- 評価: 入れる前に、アプリの評価を見る
- アクセス権限: 用途に合わない許可を求めていないか見る
- 入っているアプリ: 心当たりのないものがないか、使わないものは削除する
- 更新: 更新内容に不審な機能がないか確認する
不正アプリを入れてしまったかもしれないとき、どうすればよいの?
筆者の提案は、まず心当たりのないアプリをそれ以上使わず、慌てずに相談先へ連絡することです。 被害に遭った場合は警察にも通報・相談します。具体的な対処の手順は、この記事では確かめられていません。機種やOSによって違うため、メーカーや契約している携帯会社の公式の案内で確かめてください。
迷うときの相談先は、次のとおりです。
- 110番: 今まさに危険なとき
- 警察相談専用電話(#9110): 緊急でない生活の安全の相談
- 消費者ホットライン188: 契約や支払いなど消費生活のトラブル
- IPA 情報セキュリティ安心相談窓口: 情報セキュリティに関する一般的な技術的相談(IPAがアドバイスを提供)
キャリア決済などの支払いに心当たりがない場合は、「スマホ決済の不正利用に備える」も参考になります。
不正アプリへの備えとして、今日からできることは?
筆者の提案は、最初の1つとして、スマホに入っているアプリの一覧を開き、使っていないアプリを1つ削除することです。 心当たりのないアプリが見つかったら、そのままにせず、上の相談先に聞いてみます。
1週間に1つ、のように小分けにして構いません。登録した情報の見直しは「登録した個人情報が盗まれたときに備える」も役に立つかもしれません。
よくある質問
公式ストアのアプリでも、不正アプリは紛れ込みますか?
IPAの案内では、公式にも不正アプリが紛れ込むことがあるとされています。そのため、アプリの評価も確認することが挙げられています。筆者は、入れる前に評価を見る一手間を提案します。
メールやSMSに「アプリを入れてください」とあったら、入れてもよいですか?
IPAの案内では、興味を引く内容のメールやSMSのURLから、不正アプリをインストールさせられる場合があるとされています。筆者は、メッセージのリンクからは入れず、公式のアプリストアから自分で探すことを提案します。迷うときは、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口にも相談できます。
アプリにアクセス権限の許可を求められたら、どうすればよいですか?
IPAの案内では、不要なアクセス権限を求めていないかを確認することが挙げられています。筆者は、アプリの用途と許可の内容が合っているかを見てから進める方法を提案します。
入れてしまったアプリを削除すれば、被害はなくなりますか?
削除しても、すでに盗まれた情報が戻るとは限りません(筆者の考え)。IPAの案内では、使わないアプリは削除することが備えとして挙げられています。被害が心配なときは、公式の窓口や、#9110、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口に相談できます。
アプリの更新通知が出たら、そのまま進めてもよいですか?
そのまま進めず、更新内容を確認することが、IPAの案内で挙げられています(確認の方法は示されていません)。筆者は、更新の通知が出たときに、内容の欄をいったん読む習慣を提案します。
連絡先の人から「あなたの名前で変なSMSが届いた」と言われたら、どうすればよいですか?
原因をここで言い当てることはできません。IPAの案内では、連絡先が盗まれると、連絡先宛に不正なメールやSMSがばらまかれる場合があるとされています。心配なときは、#9110やIPAの情報セキュリティ安心相談窓口に相談できます。
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確認日: 2026-10-18