登録した個人情報が盗まれたときに備える|退会と早期の気づき

登録した個人情報が盗まれたときに備える|退会と早期の気づき
目次
  1. 登録した個人情報は、どんなふうに盗まれるの?
  2. 個人情報が盗まれると、どんなことが起きるの?
  3. 備えとして、まず何をすればよいの?
  4. 盗まれたあとの悪用を抑えるには、どうすればよいの?
  5. 不正な使われ方に、早く気づくにはどうすればよいの?
  6. 登録した個人情報への備えは、どの順番で見直せばよいの?
  7. 登録した個人情報の流出に備えて、まず何をすればよいの?
  8. 個人情報の流出に備えて、今日からできることは?
  9. よくある質問
  10. サービスを退会すれば、盗まれた個人情報は消えますか?
  11. 会員登録の任意の項目は、入力しなくてもよいですか?
  12. 詐欺メールが急に増えたら、個人情報が盗まれたのでしょうか?
  13. 「個人情報の窃取」と「不正ログイン」「フィッシング」は、どう違いますか?
  14. パスキーとは何ですか?
  15. ログインアラートとは何ですか?
  16. 多要素認証を使えば、個人情報が盗まれても大丈夫ですか?
  17. 関連記事
  18. 一次情報・確認先

登録した個人情報への備えは3つ。「使っていないサービスを退会する」「登録は必須の項目だけにする」「ログインの通知や履歴を見る」です(筆者の提案)。

身に覚えのない請求やログインに気づいたときは → 相談先を見る

ずいぶん前に登録したきり、何のサービスだったか思い出せないアカウントが、ひとつやふたつあるのではないでしょうか。この記事は筆者の体験談ではなく、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」個人向けハンドブック(P.3-4)をもとにした「筆者の提案」です。IPAでは、個人向けの脅威のひとつに「インターネット上のサービスからの個人情報の窃取」が挙げられています。「IPAの案内」はその要約、「筆者の提案」は筆者の言葉で、書き分けています。

登録した個人情報は、どんなふうに盗まれるの?

ショッピングサイトや転職支援サイトなどに登録しておいた個人情報が、攻撃者に盗まれて悪用される、とIPAの案内にあります。 自分の操作の失敗ではなく、サービスの側から情報が盗まれる場合がある、という点が、ほかの脅威との違いだと筆者は受け取っています。ここでは、手口の細部には踏み込みません。

個人情報が盗まれると、どんなことが起きるの?

情報が複数の犯罪者の間で共有・売買されること、詐欺メールが届くこと、カード情報の悪用による金銭被害が挙げられています。 次の3つです。

  • 盗まれた個人情報が、複数の犯罪者の間で共有・売買されることがある
  • 盗まれた自分のメールアドレスに、フィッシング(本物を装って情報を盗み取る手口)などの詐欺メールが送られてくる
  • 盗まれたカード情報などが悪用され、金銭の被害につながる

ここからは筆者の考えです。突然、心当たりのない詐欺のメールが増えたときは、「自分の不注意」と責めるより、「どこかに登録した情報が使われているのかもしれない」と考える手がかりになります。届いたメールへの向き合い方は「怪しいメール・SMSのリンクを開く前に」にまとめています。

備えとして、まず何をすればよいの?

利用していないサービスのアカウントを削除・退会すること、登録時は必須項目以外の情報を登録しないことです(IPAの案内)。 筆者の言葉に直して並べます。

  • 使っていないサービスは、退会や削除ができるか確かめる
  • これから登録するときは、必須の項目だけにする
  • カード情報は、できるだけサービス側に登録しない(IPAのクレジットカードの項目〔P.11-12〕にある案内です。「クレジットカードの不正利用に備える」とも重なります)

預けている情報が少なく、預け先が少ないほど、盗まれたときに影響する範囲は小さくなる、と筆者は受け取っています。退会や削除で、サービス側に預けている情報を減らせる場合がありますが、すでに盗まれた情報まで消えるとは限りません。退会後の情報の扱いはサービスによって違うため、各サービスの案内(プライバシーポリシーなど)で確かめてください。IPAの案内では、使っていないサービスの退会・削除が備えとして挙げられています。

盗まれたあとの悪用を抑えるには、どうすればよいの?

多要素認証、本人認証(3Dセキュア)、パスキー、認証情報の適切な運用が、悪用の抑止として挙げられています(IPAの案内)。 次のとおりです。

  • 多要素認証(筆者の説明では、パスワードに加えて、スマホに届く確認コードなど別の方法でも本人を確かめる仕組み)を利用する
  • ワンタイムパスワードや生体認証などによる本人認証(3Dセキュア)を利用する
  • パスキーが使えるなら、できるだけ利用する
  • 認証情報(パスワードなど)を適切に運用する

IPAの案内では、パスキーは、パスワードを使わずにウェブサイトにログインする手段で、生体認証(指紋・顔認証)や、端末に登録したPINコード(パスコード)を使うものとされています。使えるかどうかはサービスによって違うため、公式の案内で確かめてください。

パスワードの使い回しの見直しは「パスワードの使い回しをやめたい」にまとめています。

不正な使われ方に、早く気づくにはどうすればよいの?

ログインアラートの利用、ログイン履歴の確認、クレジットカードの利用明細の定期的な確認が挙げられています(IPAの案内)。

  • ログインアラート(ログインがあったことを知らせる通知)が使えるサービスでは、設定を確かめる
  • ログイン履歴を見られるサービスでは、見慣れない記録がないか確かめる
  • カードの利用明細を、定期的に開く

筆者の考えでは、予防をしても完全に防げるとは言えないため、「早く気づく」手段を持っておくことが役に立ちます。確認する日は、月に一度などと決めると続けやすいと思います。続けられる頻度でかまいません。

登録した個人情報への備えは、どの順番で見直せばよいの?

筆者の提案は、預けている情報を減らすところから始め、認証を強くし、気づく仕組みを作る順に進めることです。 次の順番で置いておきます。

  1. 使っていないサービス: 思い出せるものから、退会・削除できるか確かめる
  2. これからの登録: 必須の項目だけにする
  3. カード情報の登録: 登録しなくてもよいところは、外せないか確かめる
  4. 多要素認証: 使っているサービスで、利用できるか、有効になっているか
  5. パスキー: 使えるなら、設定を検討する
  6. ログインアラートと履歴: 通知の設定と、確認する日を決める

登録した個人情報の流出に備えて、まず何をすればよいの?

筆者の提案は、身に覚えのない請求やログインに気づいたら、まず該当するサービスの公式アプリや公式サイト、カード会社の公式の窓口に連絡し、実際に被害に遭った場合は警察にも通報・相談することです。 あわせて、同じパスワードを別のサービスで使っていないかも確かめます。

迷うときの相談先は、次のとおりです。

個人情報の流出に備えて、今日からできることは?

筆者の提案は、最初の1つとして、使っていないサービスを1つだけ思い出して、退会できるか確かめることです。 思い出せなければ、メールの受信箱で「登録完了」などの言葉を探すと手がかりになることがある、というのが筆者の工夫です。

1週間に1つ、のように小分けにして構いません。スマホ側の見直しは「スマホを守る3つの習慣」が役に立つかもしれません。

よくある質問

サービスを退会すれば、盗まれた個人情報は消えますか?

退会や削除で、サービス側に預けている情報を減らせる場合がありますが、すでに盗まれた情報まで消えるとは限りません。退会後の情報の扱いはサービスによって違うため、各サービスの案内(プライバシーポリシーなど)で確かめてください。IPAの案内では、使っていないサービスの退会・削除が備えとして挙げられています。

会員登録の任意の項目は、入力しなくてもよいですか?

IPAの案内では、登録時は必須項目以外の情報を登録しないことが挙げられています。筆者は、任意の項目は必要を感じたときだけ入れる、という選び方を提案します。

詐欺メールが急に増えたら、個人情報が盗まれたのでしょうか?

メールが届いたことだけで原因を言い当てることはできません。IPAの案内では、盗まれたメールアドレスに詐欺メールが送られる場合があるとされています。リンクは開かず、公式アプリなどから確かめるのが筆者の提案です。迷うときは、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口にも相談できます。

「個人情報の窃取」と「不正ログイン」「フィッシング」は、どう違いますか?

IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、個人向けの別々の項目として挙げられています。この記事は、ショッピングサイトなどに登録しておいた個人情報が、サービスの側から盗まれる場合(ハンドブックP.3-4)を扱っています。不正ログインは「パスワードの使い回しをやめたい」、フィッシングは「怪しいメール・SMSのリンクを開く前に」にまとめています。

パスキーとは何ですか?

パスワードを使わずにウェブサイトにログインする手段で、生体認証(指紋・顔認証)や、端末に登録したPINコード(パスコード)を使うものと、IPAの案内にあります。使えるなら、できるだけ利用することが挙げられています。使えるかどうかは、サービスの公式の案内で確かめてください。

ログインアラートとは何ですか?

筆者の言葉で言うと、サービスにログインがあったときに知らせてくれる通知のことです。IPAの案内では、早く気づくための手段として挙げられています。設定できるかどうかは、各サービスの公式アプリや案内で確かめてください。

多要素認証を使えば、個人情報が盗まれても大丈夫ですか?

それだけで万全とは言えません。IPAの案内では、多要素認証は盗まれた情報の悪用を抑える手段のひとつです。IPAのインターネットバンキングの項目(P.8-10)では、二要素認証を有効にしていても突破される手口があると説明されています。筆者は、退会や履歴の確認とあわせて考えることを提案します。

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一次情報・確認先

確認日: 2026-10-18

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