スマホ決済の不正利用に備える|だまされない確認と早期の気づき

スマホ決済の不正利用に備える|だまされない確認と早期の気づき
目次
  1. スマホ決済の不正利用は、どんなふうに起きるの?
  2. 「返金します」と言われたら、どうすればよいの?
  3. QRコードを読み取るとき、何に気をつければよいの?
  4. 「公式アプリからだけ使う」とは、どういうこと?
  5. 決済アプリの本人確認は、どう強くすればよいの?
  6. 端末をなくしたときに備えて、何を設定しておけばよいの?
  7. スマホ決済の不正利用に、早く気づくにはどうすればよいの?
  8. スマホ決済の見直しは、どの順番で進めればよいの?
  9. 身に覚えのない送金や決済に気づいたら、どうすればよい?
  10. スマホ決済の備えとして、今日からできることは?
  11. よくある質問
  12. スマホ決済の返金のために、アプリを操作するよう言われたら、応じてもよいですか?
  13. スマホ決済で、返金のつもりが送金してしまったら、どうすればよいですか?
  14. QRコードを使った詐欺(クイッシング)とは何ですか?
  15. スマホの「端末を探す設定」は、スマホ決済とどう関係しますか?
  16. スマホ決済の利用履歴は、どのくらいの頻度で見ればよいですか?
  17. スマホ決済の通知を設定すれば、不正利用は防げますか?
  18. 関連記事
  19. 一次情報・確認先

スマホ決済の備えは3つ。「返金と言われたら送金の画面でないか確かめる」「公式アプリからだけ使う」「通知と履歴を見る」です(筆者の提案)。

身に覚えのない送金や決済に気づいたときは → 相談先を見る

画面の操作ひとつでお金が動くぶん、「これで合っているのかな」と手が止まる瞬間があるのではないでしょうか。この記事は筆者の体験談ではなく、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」個人向けハンドブック(P.16-18)をもとにした「筆者の提案」です。「IPAの案内」はその要約、「筆者の提案」は筆者の言葉で、書き分けています。対象は、コード決済(QRコードなどで支払う方式)などのスマホ決済です。端末側の設定は「スマホを守る3つの習慣」にまとめ、この記事は「だまされないための確認」と「早く気づく仕組み」に絞ります。

スマホ決済の不正利用は、どんなふうに起きるの?

IPAの案内では、偽のメールからの誘導、返金を装った送金、悪意あるQRコード、支払い用QRコードの盗難などが挙げられています。 大きく分けると、次のとおりです。

  • 実在の企業や金融機関、行政機関などを装ったメールのリンクから、スマホ決済での送金に誘導される
  • ネットで買った商品が欠品だと言われ、「決済アプリで返金する」と連絡を受けて操作すると、返金ではなく送金になってしまう
  • 悪意あるQRコードを読み取ると、意図しない先に送金してしまう
  • 自分のアプリから支払うためのQRコードを他人に盗まれると、勝手に決済される

ほかに、盗まれたカード情報が別の決済サービスに登録されて不正利用される、という被害も挙げられています。ここでは、手口の細部には踏み込みません。

「返金します」と言われたら、どうすればよいの?

安易に応じず、画面の表示を読んで「送金」になっていないかを確かめます。 IPAの案内には、返金と称してコード決済へのアクセスを促されても安易に応じない、とあります。

消費者庁も、通信販売サイトの返金手続を装って、返金ではなく逆に送金させる事業者について注意喚起を出しています(2025-02-28公表)。そこでは、返金の手続でコード決済を使う場合は慎重に確認すること、画面の表示を確かめて送金になっていないか見ることが挙げられています。

ここからは筆者の考えです。

  • 返金は、本来は受け取る側の操作です。自分がお金を送る画面が出てきたら、いったん止まります
  • 「注文コード」「確認コード」などと言われて数字を入力する場面でも、その数字が金額として送金される場合がある、とIPAの案内にあります。意味が分からないまま入力しません
  • 迷ったら、その場で返事をせず、公式サイトや公式アプリに載っている窓口から確かめます

QRコードを読み取るとき、何に気をつければよいの?

IPAの案内では、悪意あるQRコードを読み取ると、意図しない先への送金につながる場合があるとされています。 読み取った後の画面に何が出るかを確かめる習慣が助けになると、筆者は考えています。

  • 送る相手・金額・支払いか受け取りかを、画面で読んでから進める
  • 出どころがはっきりしないQRコードは、読み取らない
  • 自分のアプリの支払い用QRコードは、人に見せたり撮られたりしない

支払い用のコードを他人に盗まれると勝手に決済される場合がある、というのがIPAの案内です。見せる必要のない場面では、画面を出さないでおきます。

「公式アプリからだけ使う」とは、どういうこと?

決済サービスは、必ず公式ウェブサイトまたは公式アプリからアクセスする、というのがIPAの案内です。 メールやSMSのリンクからは入りません。

ここからは筆者の言葉に直して並べます。

  • 「至急」などと急がせる連絡が届いても、連絡の中のリンクは使わない
  • 自分で保存した公式の入口や、すでに入れている公式アプリから確かめる

リンクを開く前の確認の順番は「怪しいメール・SMSのリンクを開く前に」に書いています。

決済アプリの本人確認は、どう強くすればよいの?

IPAの案内では、多要素認証の設定を有効にすること、3Dセキュアが採用されているカードを極力利用することが挙げられています。 認証情報(パスワードなど)は、適切に運用することも挙がっています。

  • 多要素認証(筆者の説明では、パスワードに加えて、スマホに届く確認コードなど別の方法でも本人を確かめる仕組み)の設定を有効にする
  • 本人認証(3Dセキュア)が採用されているカードを、極力利用する(IPAのハンドブックP.3-4では、3Dセキュアはワンタイムパスワード・生体認証などによる本人認証とされています)
  • 認証情報(パスワードなど)を、適切に運用する

使えるかどうか、設定できるかどうかは、サービスごとに違います。公式の案内で確かめてください。

端末をなくしたときに備えて、何を設定しておけばよいの?

IPAの案内では、スマホを紛失したときの対策として「端末を探す設定」(iPhoneは「iPhoneを探す」、Androidは「デバイスを探す」)が挙げられています。 設定でできることや方法は、機種やOSの版によって違うため、メーカーの公式の案内で確かめてください。紛失したときの動き方は「スマホを守る3つの習慣」にもまとめています。

スマホ決済の不正利用に、早く気づくにはどうすればよいの?

IPAの案内では、スマホ決済の通知機能を使うこと、利用履歴を定期的に確認することが挙げられています。 スマホに紐づけた銀行口座の出金履歴や、カードの利用明細も見る、とされています。

  • 通知は、使っている決済サービスの公式アプリで、設定できるかを確かめる(スマホ決済の設定の見方は「スマホを守る3つの習慣」にもあります)
  • 履歴は、月に一度の確認日を決める方法を、筆者は提案します。続けられる頻度でかまいません
  • 紐づけている口座やカードの明細も、同じ日に開く

予防をしても完全に防げるとは言えないため、筆者は「早く気づく」手段も持っておくことが役に立つと考えています。

スマホ決済の見直しは、どの順番で進めればよいの?

筆者の提案は、連絡への向き合い方を決め、設定を確かめ、気づく仕組みを作る順に進めることです。 次の順番で置いておきます。

  1. 返金の連絡: 返金と言われても、送金の画面になっていないか止まって確かめる
  2. 入口: 公式アプリ・公式ウェブサイトからだけ使う
  3. QRコード: 出どころの分からないものは読み取らない。支払い用は見せない
  4. 認証の設定: 多要素認証が使えるか、有効になっているか
  5. 端末を探す設定: 「iPhoneを探す」「デバイスを探す」を確かめる
  6. 通知と履歴: 通知を設定し、履歴と紐づけ先の明細を見る日を決める

身に覚えのない送金や決済に気づいたら、どうすればよい?

筆者の提案は、まず利用している決済サービスの公式アプリや公式サイトに載っている窓口に連絡し、実際に被害に遭った場合は警察にも通報・相談することです。 紐づけている銀行やカードの窓口にも、必要に応じて連絡します。

迷うときの相談先は、次のとおりです。

カードの不安は「クレジットカードの不正利用に備える」、口座の不安は「ネットバンキングの不正利用に備える」も参考にしてください。

スマホ決済の備えとして、今日からできることは?

筆者の提案は、最初の1つとして、使っている決済アプリを開き、通知の設定と直近の履歴を見ることです。 通知の設定が見つからなければ、公式の案内ページで探してみます。

そのうえで、「返金すると言われたら、送金になっていないか止まって確かめる」と決めておくだけでも、迷う場面は減ると感じています。1週間に1つ、のように小分けにして構いません。

よくある質問

スマホ決済の返金のために、アプリを操作するよう言われたら、応じてもよいですか?

安易に応じないことが、IPAの案内で挙げられています。決済アプリで返金すると称してコード決済へのアクセスを促されても、応じないこととされています。消費者庁の注意喚起も、返金で使う場合は慎重に確認し、送金になっていないか画面を見るよう呼びかけています。迷うときは返事をせず、公式の窓口から確かめるのが筆者の提案です。

スマホ決済で、返金のつもりが送金してしまったら、どうすればよいですか?

まず決済サービスの公式の窓口に連絡し、実際に被害に遭った場合は警察にも通報・相談してください。迷うときは、#9110や188にも相談できます。取り戻せるかどうかや条件は、この記事では確かめられていません。各サービスの公式の案内で確かめてください。

QRコードを使った詐欺(クイッシング)とは何ですか?

IPAの案内では、悪意あるQRコードを読み取らせ、意図しない先に送金させる手口として挙げられています。出どころがはっきりしないQRコードは読み取らず、読み取った後は送る相手・金額を画面で読んでから進めるのが、筆者の提案です。

スマホの「端末を探す設定」は、スマホ決済とどう関係しますか?

IPAの案内では、スマホを紛失したときの対策として挙げられています。設定でできることや方法は、機種やOSの版によって違うため、メーカーの公式の案内で確かめてください。

スマホ決済の利用履歴は、どのくらいの頻度で見ればよいですか?

IPAの案内では「定期的に」確認することが挙げられています。筆者は月に一度の確認日を決める方法を提案しますが、続けられる頻度でかまいません。

スマホ決済の通知を設定すれば、不正利用は防げますか?

通知は、起きたことに早く気づくための手段です。IPAの案内では、通知は「早期検知」の対策として挙げられ、「予防」とは分けて整理されています。筆者は、返金の連絡への向き合い方や公式アプリの利用とあわせて考えることを提案します。

関連記事

一次情報・確認先

確認日: 2026-10-18

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