怪しいメール・SMSのリンクを開く前に|フィッシングを見分ける順番

目次
「宅配の不在連絡」「カードの確認」「アカウントの停止」。そんな文面が届くと、つい指が動きそうになります。
結論から言うと、メールやSMSのリンクは、押す前に一度止まり、公式アプリや、自分で保存してある公式の入口から確かめるのがよいと考えています。この記事は筆者の体験談ではなく、公的機関の案内をもとにした「筆者の提案」です。
IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、個人向けの脅威として「フィッシングによる個人情報等の詐取」と「メールやSNS等を使った脅迫・詐欺の手口による金銭要求」が挙げられています。
フィッシングとは、どんなものなの?
公式をよそおった偽の連絡で偽サイトに誘い、IDやパスワード、カード番号などを入力させて盗み取る手口です。 メールのほか、SMSやSNSのメッセージでも届きます。
本物そっくりに作られていることがあるため、見た目だけで見分けようとしないのがポイントです。
リンクを開く前に、何を確かめればよいの?
急がされていないか、心当たりがあるか、リンク以外の方法で確かめられるかの3つです。 急かす文面は、立ち止まらせないための工夫かもしれません。
| 順番 | 確認すること | 見るポイント |
|---|---|---|
| 1 | 心当たりがあるか | 利用していないサービスや、買っていない荷物の連絡ではないか |
| 2 | 急がせていないか | 「今すぐ」「本日中に」など、焦らせる言葉がないか |
| 3 | リンクを使わずに確かめられるか | 公式アプリや、保存してある公式の入口から、同じ内容の通知があるか |
| 4 | 添付ファイルを開こうとしていないか | 不用意に開かない。迷ったら開かない |
| 5 | 誰かに見せられるか | 家族や詳しい人に、画面を見せて意見をもらう |
総務省の初心者向けの案内でも、メールやSMSのリンクや添付ファイルを不用意に開かないことが基本のひとつとされています。
公式かどうかは、どうやって確かめるの?
届いた連絡の中のリンクや電話番号は使わず、自分で用意した入口から確かめます。 公式アプリ、ブックマークしてある公式サイト、カードの裏面や契約書に書かれた連絡先などです。
連絡の中に書かれた番号や、リンク先のアドレスは、見た目をまねてあることがあります。ここでは、アドレスの見分け方の細かい技には踏み込みません。見分けるより、「リンクを使わない」と決めておくほうが迷いにくいと考えています。
もしリンクを押してしまったら、どうすればよい?
あわてず、入力していないなら画面を閉じ、入力してしまったなら、早めにサービスの公式窓口や、カード会社・銀行に連絡します。 押しただけで、すぐに被害が出るとは限りません。
- 入力してしまったIDとパスワードは、公式の入口から変更する
- 同じパスワードを他で使っていたら、そちらも変更する(見直しの順番は「パスワードの使い回しをやめたい|2段階認証と見直しの順番」にまとめています)
- カード番号を入力した場合は、カード会社へ連絡する
- 実際に被害に遭った場合は、警察に相談する
- 一人で抱えず、家族や相談先に話す
どこに相談・通報すればよいの?
状況に合わせて、次の窓口が使えます。 詳しくは各公式ページで最新の案内を確かめてください。
- 警察相談専用電話(#9110): 緊急でない生活の安全の相談。事件・事故の緊急通報は110番
- 消費者ホットライン(188): 契約や支払いなど消費生活のトラブルの相談
- 警察庁の「サイバー事案に関する相談窓口」: 不正アクセスやフィッシングなど、サイバー事案について相談したいときの、警察庁の案内ページ
- フィッシング110番(インターネット・ホットラインセンター): フィッシングサイトの通報先(通報フォームのみ)。実際に被害に遭ったときは、警察に通報・相談してください
今日から、何をすればよいの?
よく使うサービスの公式アプリや公式サイトを、自分の手元に保存しておくこと。 連絡が来たら、そこから確かめる、と決めておくだけで、迷う場面が減ります。
そのうえで、「リンクを押す前に、家族に一度見せる」というルールを作ってもよいと思います。あくまで選択肢のひとつです。
よくある質問
知らない番号からのSMSは、返信したほうがよいですか?
返信しないことをおすすめします(筆者の考えです)。リンクも開かず、そのままにしておく選択です。
本物の通知かもしれないときは、どうすればよいですか?
リンクを使わず、公式アプリや保存してある公式の入口から、同じ通知が来ているか確かめてください。
家族から届いたメッセージでも、疑ったほうがよいですか?
アカウントが乗っ取られて、本人になりすまして届く場合もあります。お金や、確認コードを求められたときは、電話など別の方法で本人に確かめてください。
迷惑メールは、どうすればよいですか?
開かず、メールソフトの迷惑メール報告の機能などで処理します。使い方は、お使いのサービスの公式の案内で確かめてください。
フィッシングかどうか自信がないとき、誰に聞けばよいですか?
家族や詳しい人、または #9110 や 188 に相談できます。通報したいときは、フィッシング110番も使えます。
年齢が上がると、だまされやすくなりますか?
年齢だけで決まるものではないと考えています。忙しいときや、焦らされたときには、誰でも判断を誤ります。だからこそ、「押す前に止まる」という決まりごとが助けになります。
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一次情報・確認先
確認日: 2026-10-17
- IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」個人向け(公開2026-01-29): https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2026.html
- 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」初心者向け三原則: https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/intro/beginner/
- 警察相談専用電話(#9110): https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/manga/dial/
- 消費者ホットライン(188): https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/188_pamphlet/
- 警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」: https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.html
- フィッシング110番(インターネット・ホットラインセンター): https://www.internethotline.jp/ / https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/phishing.html