ネットで誹謗中傷を受けたら|記録・相談・削除依頼の順番

目次
ネットで誹謗中傷を受けたときは、まず返信せず、記録を残します(筆者の提案)。そのうえで相談し、削除の依頼、弁護士、警察を考えます(IPAの案内の順)。
つらい書き込みを見つけたときは → 相談先を見る
自分の名前や投稿に、見知らぬ人から心ない言葉が並んでいたら、手が止まって、頭が真っ白になるのではないでしょうか。
この記事は筆者の体験談ではなく、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」個人向けハンドブック(P.19-21)と、警察庁のページ「インターネット上の誹謗中傷等への対応」をもとにした「筆者の提案」です。「IPAの案内」と「警察庁の案内」は要約、「筆者の提案」は筆者の言葉で、書き分けています。
ネットで誹謗中傷を受けると、どんなことが起きるの?
IPAの案内では、誹謗、中傷、脅迫、犯罪予告、デマがSNSなどで投稿され、伝言ゲームのように拡散して悪影響を及ぼすとされています。 受ける側に起きることとして、次の2つが挙げられています。
- 不特定多数の人から、心無いメッセージが届く
- 精神的な苦痛を受ける
拡散のとき内容が変えられたり、第三者の情報と結びつけられたりして、さらに広がる場合もあるそうです。ここでは、手口の細部には踏み込みません。
誹謗中傷を受けたら、まず何をすればよいの?
まず、投稿・掲載された情報を記録し、保存することです(IPAの案内)。 警察庁のページでは、掲載されたサイトやSNSのページを印字し、次の項目などを記録するとされています。
- サイト名称
- URL
- 書き込み者
- 書き込みの日時
- 書き込みの内容
筆者の考えでは、削除や相談の前に記録を残しておくと、あとで説明するときに役立ちます。削除されると見られなくなるためです。記録の方法は、この記事ではIPAと警察庁が挙げる範囲にとどめます。
誹謗中傷には、返信したほうがよいの?
筆者の提案は、本人が反撃や返信をしないことです。 IPAや警察庁の案内にある内容ではなく、筆者の考えです。
- 相手の投稿に、その場で言い返さない
- 感情が動いているうちは、書き込みをしない
- まず記録を残し、相談先に話す
反撃すると、やりとり自体が新たな投稿として拡散することも考えられます。ただし、状況によって違うため、迷うときは下の相談先に聞いてみてください。
書き込みの削除は、どう依頼すればよいの?
IPAの案内では、削除を依頼する場合は、掲示板などの作成者・管理人に連絡し、連絡が取れない場合はプロバイダーなどに依頼するとされています。 警察庁のページでは、依頼の方法として、サイトの管理人や掲示板運営者への削除メール、問い合わせフォーム、プロバイダーへの削除依頼が挙げられています。
- サイトや掲示板の管理人に、メールや問い合わせフォームで削除を依頼する
- 管理人と連絡が取れなければ、プロバイダーなどに削除を依頼する
依頼の書き方や、削除される条件は、この記事では確かめられていません。相談先に聞くのがよいと筆者は考えています。
弁護士や警察には、いつ相談すればよいの?
IPAの案内では、弁護士への相談と、警察への通報・相談が挙げられています。 警察庁のページでは、警察へは、記録したものを持って最寄りの警察署に相談するとされています。
- 弁護士: どの場面で頼るかの基準は、この記事では確かめられていません。法的な判断は専門家の領域です
- 警察: 記録を持って最寄りの警察署へ。緊急のときは110番です
筆者は、1人で抱え込まず、早めに誰かに話すことを提案します。
自分が投稿する側のときは、何に気をつければよいの?
IPAの案内では、慌てず一呼吸して冷静になること、法的責任を問われる可能性があること、匿名でも発信者が特定される場合があることが挙げられています。 短くまとめると次のとおりです。
- 投稿や拡散の前に、内容を確かめる
- 不適切な投稿は、訴えられることもある
- 匿名の投稿でも、開示請求(投稿者の情報を明らかにするよう求める手続き。一般的な補足)により発信者が特定される場合がある
この記事では、受けたときの流れに絞ります。
ネットの誹謗中傷への対応は、どの順番で進めればよいの?
筆者の提案は、返信せずに記録を残し、相談し、そのうえで削除や専門家への相談を考える順に進めることです。 次の順番で置いておきます。
- 返信しない: 言い返さず、いったん止まる
- 記録・保存: サイト名・URL・書き込み者・日時・内容を残す
- 相談: 違法・有害情報相談センターなどに話す
- 削除の依頼: 管理人へ。連絡が取れなければプロバイダーなどへ
- 弁護士: 必要に応じて相談する
- 警察: 記録を持って、最寄りの警察署へ
誹謗中傷を受けたとき、どこに相談できるの?
IPAの案内では、誹謗中傷の相談先として、違法・有害情報相談センター・人権相談・誹謗中傷ホットラインが挙げられています。IPAの案内では、警察への通報・相談も挙げられています。まず記録を残すことを筆者は提案します。 警察庁のページでは、この3つは相手方の処罰を望まない場合の相談先とされています。
- 違法・有害情報相談センター: 総務省委託事業。誹謗中傷・嫌がらせの削除方法、個人情報の無断公開、発信者の特定などのトラブルを、Webフォームで無料で相談できます(確認日2026-10-18)
- 人権相談: 法務省の窓口です
- 誹謗中傷ホットライン: 一般社団法人セーファーインターネット協会の窓口です
- 110番: 今まさに危険なとき
- 警察相談専用電話(#9110): 緊急でない相談
人権相談と誹謗中傷ホットラインは、受付方法や連絡先をこの記事では確かめられていません。公式の案内で確かめてください。1人で抱え込まないことを、筆者は大切に考えています。
誹謗中傷への備えとして、今日からできることは?
筆者の提案は、最初の1つとして、書き込みの記録に何を残すか(サイト名・URL・書き込み者・日時・内容)を、メモに書いておくことです。 実際に受けたときに、慌てずに動きやすくなると考えています。
1週間に1つ、のように小分けにして構いません。別の脅威への備えは「怪しいメール・SMSのリンクを開く前に」や「スマホを守る3つの習慣」も参考になります。
よくある質問
削除の依頼の前に、記録を残したほうがよいですか?
記録を残すことを筆者は提案します。IPAの案内でも、投稿・掲載された情報の記録・保存が最初に挙げられています。警察庁のページでも、記録する項目が示されています。
誹謗中傷の書き込みの記録には、何を残せばよいですか?
警察庁のページでは、サイト名称、URL、書き込み者、書き込みの日時、内容などを記録するとされています。掲載されたサイトやSNSのページを印字することも挙げられています。
書き込みのあるサイトの管理人と連絡が取れないとき、削除の依頼はどうすればよいですか?
IPAの案内では、連絡が取れない場合は、プロバイダーなどに削除を依頼するとされています。警察庁のページにも、プロバイダーへの削除依頼が挙げられています。
相手に返信して、やめてもらうよう頼んでもよいですか?
返信はおすすめしません。筆者の考えで、IPAや警察庁の案内にある内容ではありません。筆者は、本人が反撃や返信をせず、記録を残して相談先に話すことを提案します。状況によって違うため、迷うときは違法・有害情報相談センターなどに聞いてください。
弁護士には、いつ相談すればよいですか?
相談する時期の基準は、IPAと警察庁の案内には示されていません。IPAの案内では、弁護士への相談が挙げられています。法的な判断は専門家の領域です。迷うときは、まず違法・有害情報相談センターなどの相談先に聞いてみてください。
匿名で投稿された誹謗中傷でも、書いた人は分かりますか?
IPAの案内では、匿名の投稿でも、投稿者情報の開示請求により発信者が特定される場合があるとされています。特定されるかどうかは、この記事では言い切れません。
誹謗中傷を受けたとき、警察にはどのタイミングで相談すればよいですか?
警察庁のページでは、記録したものを持って最寄りの警察署に相談するとされています。今まさに危険なときは110番、緊急でない相談は#9110です。
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確認日: 2026-10-18