
はじめに
皆さんこんにちは。YUJIです。
いつもJOY OF LIFEをご覧いただき、本当にありがとうございます。
私はこれまでも、本サイトにて海外に関する記事をいくつか書いてきました。
今回は、今までずっと書きたかったのですがなかなか書けなかったボリュームで、改めて海外生活について書いてきました。
やっとです。お待たせしました!
人生で一度は海外で。海外生活・海外就職したい方へ
私は会社員としてこれまで10年弱海外生活をしています。
約10年で4カ国での生活を経験しました。
それぞれの国にいた時々の時期、立場やミッション、取り巻く環境が異なっているので、その時々でかなり差のある生活を送ってきました。
しかし、いいことも大変なこともひっくるめた様々な経験をしてきた全体的な感想として、もしチャンスがあるなら、人生で一度は海外生活を経験してみてはいかがでしょうか?、と提案したいと思います。
今、ここまで読み進めて下さっているあなたは、海外生活に興味・関心があると想像するので、このような提案をしています。
本記事が、あなたが少しでも海外生活のリアルを知り、あなたの検討の何らかの参考になり、ひいては人生がより楽しく豊かなものになるきっかけになれば望外の喜びです。
(補足)
私は、中国と東南アジア3カ国。各国の首都か最大商都にしか住んだことがないので、私の経験に基づいた情報になることを予めご了解いただければと思います。
その他の地域では、異なる事情も少なくないと想像します。
旅行は30カ国以上したことがありますが、旅行での短期滞在と生活での滞在では見える景色が全く異なりますので、あくまで生活したことのある経験のみを本書では取り扱います。
また、移住ではなく、働きながら生活する方を想定した内容になっています。
その意味では時間的に期限がある海外生活を前提としてもいます。
1. 私の海外生活の始まり
当時勤めていた会社で、駐在員として海外赴任することに
2011年、私の海外生活は始まりました。
当時私は広告会社に勤めていました。
商社やメーカーほど海外勤務のチャンスは多い業界ではなかったのですが、会社がチャンスをくれました。
私は大学でも国際関係を学びんでいたので、そもそも海外志向がある人でした。
ありがたい話で、今でも会社に感謝しています。
ちなみに、赴任地は中国・北京でした。
田舎生まれで大学進学と同時に上京した私にとって、東京が第2の故郷で、北京が第3の故郷だと思っています。
帰任・転職・そして再度海外赴任
3年弱の赴任を経て帰任しました。
会社や業界によって違いがあるものの、3年という年数は1つの国への赴任期間としては最も一般的な年数です。
しかし、駐在経験者にとって、3年は短いものです。
進出年数や規模やポジションや業界にもよりますが、3年でようやく現地を理解し、さあここからが本番!というタイミングでもあります。
また、最初は異なる環境に苦労しながらも、次第に日本では味わえないチャレンジングな仕事や生活環境に魅了されることも少なくありません。
主にこの様な理由で、帰任後3年以内に20%弱の会社員が退職をするというデータもあります。
この感覚はよく理解できます。
実は、私もこの20%の会社員になりました。
消化不良で帰任した気持ちを抑えられなり、会社や環境を変えてでも、再チャレンジしたくなってくるのです。
海外赴任を前提とした転職後、東南アジア3カ国に赴任し、中国とあわせて4カ国で生活する機会に恵まれました。
2. 海外生活のリアル
日本の人・モノ・情報の入手方法
私は、各国の首都や最大商都にしか住んだことがないので、地方都市の事情についてはわかりません。
大都市に限定した情報としてご参考ください。
|人・情報
- 会社の同僚。会社員の場合、最初に知る日本人になるでしょう。そこから、知人が増えていきます。情報も横のつながりで得ます。
- フリーペーパー(無料)。アジアのほとんどの都市には日本人向けのフリーペーパーがあります。そこで、サークル・コミュニティを探して参加して、日本人と知り合います。最も一般的な知人・友達作りのパターンです。情報ももちろんフリーペーパーで手に入れます。フリーペーパーは、日本人にとって一つのライフラインと言っていいでしょう
|モノ
東アジアと東南アジアのほぼ全ての国の大都市であれば、日本のモノは簡単に手に入ります。
AEON(モール)やUNIQLOやMUJI、DAISOもかなり進出しています。
ただし、日本から輸入をしているので、日本で買うより割高にはなります。
この様な大手じゃなくても、日本製品を取り扱うローカルのお店も、多くの都市にはあります。
日本食も同様です。
日本食レストランは、どの都市にも多数あります。
正直食事には全く困りませんし、味のレベルも、全く問題ありません(レストランにもよります)。
食品、医療、生活雑貨など日常生活に使うほとんどのモノは、ほぼ現地調達できるので心配は入りません。
ただ、当然のことですが、日本よりは種類が限られるので、日本で愛用しているモノが絶対手に入るかは別です。
また、多くの都市にはジャパンタウンと呼べる様な日本人向けのレストランや生活雑貨を扱う小型スーパーが集まったエリアが存在します。
海外に住む日本人のパターン
以下でほとんど網羅されると思います。
- 働く人(駐在員・現地採用の方)
- 働く人のご家族
- 移住された方
- 学生さん(留学生・ワーキングホリデー利用の方・短期インターンの大学生)
割合で言うと、1と2で9割以上を占めるのではないかと思います。
生活パターン
大体次のようなタイプに分類できると思います。
- 日本人コミュニティの中だけで生活している人。このタイプに属する人は、職場以外でローカルの人と関わることはあまりありません
- 日本人コミュニティのほか、ローカルコミュニティにも積極的に入っている人(日本人・ローカルのどちらの友達もいる)
- 日本人・ローカルコミュニティの他に、インターナショナルな交友関係がある人
- ほとんど日本人コミュニティに関わっていない人
4については、接点がないので実際には知らない世界です。
ちなみに、私は3の人です。
ただ、最初に赴任した中国では1でもなく、ほぼ会社の同僚とその周辺くらいの人間関係で完結していました。
その後の2カ国では1でした。慣れや仕事環境によっても、変わってきます。1〜4のどれがいいとか優劣はありません。
しかし、せっかく海外生活をするなら、3がより海外生活の醍醐味を味わえると思います。
感覚的な割合で言うと、1のタイプが圧倒的に多い印象を受けています(7割くらい)。
1が圧倒的に多い理由として、あくまで私見ですが主に2つあると思っています。
- 日本人同士の方が気が楽。
- 結果1に近い理由になるのですが、英語やローカル言語でコミュニケーションを取るのが難しいので、日本人といる方が楽しいし、楽。
こんなところだろうと思います。
実際、語学が得意な方はローカルやインターナショナルなコミュニティで楽しんでいる場合が多いです。
なお、私は3(日本人・ローカルコミュニティの他に、インターナショナルな交友関係がある人)と言いましたが、いつも大体の外国人コミュニティの中では一番英語が使えません(話すのも聞くのも)。
きっとこの先も一生、英語を学び続けていくのだと思います。
(ノンネイティブの外国人にとって、外国語は一生伸び代のある学びだと感じます)
3. 海外生活で得られること

|マイノリティとして社会に存在する感覚
私たちは外国人です。
大都市では、世界各国から人が集まっています。
ですから、ローカルの方も我々外国人には慣れていますし、受け入れてくれています。
職場でも同様です。
しかし、私たちはここが外国で自分達は外国人だと言うことを常に認識しておきたいものです。
大切なことは、日本のルールを外国人の相手に持ち込まないことです。
持ち込んだとしても、それは受けいられない場合が多いでしょう。
その国や人に最大限敬意を表し、自分が入っていくことが大切です。
へりくだると言う話をしているのではありません。
|柔軟性・寛容性・多様性へのキャパシティ
仕事・プライベートのどちらもの環境でのマイノリティとしての生活を通じて、あなたの考え方や行動に柔軟さが自然と備わってくると思います。寛容さや多様性への許容度も高くなるでしょう。
生活の様々な場面で困ったことに直面した時、日本とは勝手の違うことで、解決までに時間がかかったり、苦労することがあります。
そういった経験を通じても、柔軟性・寛容性が養われます。
違う表現を使うなら、
ストレス耐性が上がる、または、怒りの沸点が下がる、という方がしっくりくる方もいるかも知れませんね。
|グローバルな視野の広さ・人としての魅力
これについては、日本人コミュニティの中だけで生活していると難しいかも知れません。
ローカルや世界各国から集まった外国人と外国人同士で交流をすることで、世界の中で生きていることを実感できます。
日本人に限らず、どこの国にも独特な特徴があります。もちろん日本人にもあります。
多国籍な人間関係を通して、日本人としての自分の特徴や癖を知ることができ、また、いい意味でその殻を破れたり、また、外国人の素敵な特徴や考え方を自分に取り込むことが出来ます。
結果、日本人のいいところと外国人が備えるいいところを持つハイブリッドな魅力が備わった人になれるかも知れません。
また、仕事・プライベートのどちらの場面においても、親しい知人・友人・同僚だけでなく、一期一会の機会においてもその場に居合わせた見知らぬ人が助けてくれたりします。そういう機会に接した時も、感謝の気持ちが芽生えます。
こういった様々な体験を通じて、あなたの人としての魅力が磨かれていく気がします。
|日本人としての自覚・誇り
私が海外で常に感じ、大切にしていること。
それは、私たち一人ひとりが日本を代表しているということです。
そういったマインドセットで海外生活を送ることで、自然と日本人としての自覚と誇りが生まれてきます。
また、私の住む東南アジアでは親日国が多いです。
我々日本人や日本に好意的なローカルの人も少なくありません。
自分や日本に対する敬意のある扱いを受けた時には、誇らしい気持ち、そして長い時間をかけてこの様な尊敬を築き上げた先祖や現地で活躍されてきた政府機関・企業・先輩方に感謝の気持ちが生まれます。
|自分がマイノリティとしての就業経験
スポーツの世界に「助っ人外国人」という言葉がありますよね。
あなたは、海外で助っ人外国人選手の立場になります。
実際は、日本のお客様を担当する役割になることが多いので、守備範囲は限られているかもしれませんが。
あなたの守備範囲の中で、あなたの両肩に期待とプレッシャーがかかります。
それもまた日本では味わえない貴重な経験になるでしょう。
|日本を客観的に見ることができる
日本を離れてみることで、俯瞰して客観視できます。
好きなとところも、素晴らしいところも、優れたところも、嫌なところも、残念なところも、危機感や焦りを感じるところもひっくるめてです。
地理、世界3位の巨大な内需がある特殊環境、英語を苦手とする言語的特徴など、日本は本当に特殊な国でガラパゴスだと感じることは事実ですし、日本のことを考える時、いろんな感情が入り乱れることは事実です。
4. 海外生活を最大限充実させるヒント

|友達・仲間を作る
言うまでもないですよね。
日本に住もうが、海外に住もうが変わりません。
ただし、私見ではありますが、せっかくの海外生活を最大限有意義な経験にするなら、日本人だけでなくローカルや外国人の友達・仲間も作ることをおすすめします。
すごく極論を言うと、日本人とだけしか付き合わない生活は、住む場所を変えるだけになってしまわないでしょうか?
海外でも、日本人しかいない場では基本日本語でコミュニケーションするからです。
もちろん、仕事をされる方は仕事の場面で、外国人と関わるでしょう。
しかし、あなたの見聞をより広げ、経験をするという点では、プライベートな時間も貴重です。
(おまけ)
インターナショナルなコミュニティに入りたい方は、とっかかりとしてInternationsに登録すると良いでしょう。
大都市であれば、ほとんどの国でコミュニティが存在していると思います。
また、ローカルやインターナショナルな仲間を作りたい方には、習い事をおすすめします。
私自身も習い事を通じて、かけがえのないローカルの友人やインターナショナルな繋がりができました。
例えば、サルサやバチャータなどのダンスなどはおすすめです。
ローカルの方に混じって、多国籍な生徒がいることが多いです。
共通の趣味を楽しく習いながら、頻繁に同じ時間を共有するので、仲良くもなりやすいところも魅力です。
|言葉を学ぶ
これについても、説明は不要ですね。
しかし1点だけ補足するなら、英語圏以外の国で言葉を学ぶ場合、次の3つの選択肢が出てきます。
- ローカル言語だけを学ぶ
- ローカル言語と英語を学ぶ
- 英語だけ学ぶ
正解はないと思います。
リターンと場合、3が間違っているともい言えません。
あなたが生活する国と今後どのように関わっていくのかの計画によって、良い選択肢も違ってくるでしょう。
|旅行する
これも、日本に住んでいても一緒ですね。
東京だけでも、大阪だけでも、地方都市だけでも、日本を包括するものではありません。
仕事とプライベートのバランスをとる
新しい生活環境に慣れるまで、特に仕事に慣れるまでは仕事に専念することも大切です。
しかし、あなたの海外で働くことだけを目的に、海外生活を選ぶのではないはずです。
バランスをとって、プライベートも充実させることが出来てこそ、あなたの海外生活は何倍も有意義なものになります。
5. 海外生活を始める方法
当たり前すぎるので、この章を設けるか考えましたが、念のために残すことにしました。
ここでは、ビサの取得方法などは割愛します。
次の6つの選択肢になってくると思います。
- お勤めの会社で海外赴任のチャンスを得る
- 海外勤務が前提になっている、日系企業の海外現地法人に就職する(現地採用)
- 海外赴任するパートナーに帯同する
- 留学する
- ワーキングホリデーを利用する(対象国は限定される)
- 移住する(移住について、筆者は経験がなため十分な知識がありません)
(海外の方とご結婚して、パートナーの出身国に移住するパターンもありますね)
冒頭[はじめに]でも、本書は働きながら生活することを想定した内容に寄っています。
その前提で、ここでは1と2が選択肢になりますが、自分の意思で決めやすいのは2ではないでしょうか。
海外現地に進出している日系エージェントは大手を中心に多数あります。
日本にいながらエントリーも出来るので、まずは2,3社に登録してみてはいかがでしょうか。
多すぎても何かとコミュニケーション量が増えて煩雑になるとは思いますが、会社によってサービスの質に違いがあるので1社に絞ることはお勧めしません。
また、日本でのそのエージェント力とその海外現地法人のクオリティや実力が一致するとは限りません。
属人的な部分もあるので、やはりまずは2,3社は活用した方がいいでしょう。
なお、私も転職を成功させたことがあるJACさんは個人的にとてもおすすめできます。
希望に沿った企業さんを全国規模で探して、紹介してくれました。
(おまけ) 私の最初の海外生活。初めての海外赴任6ヶ月で経験したこと
最終章では、「おまけ」として私の初めての海外赴任の最初の半年での経験をシェアします。
初めての海外赴任の最初の半年の時間の中では、似たような経験を持つ方は決して少なくないようなお話です。
一部反面教師になる経験もありますが、海外生活ならではのストーリーでもあります。
ぜひ、ご笑覧いただけると嬉しいです。
(以前書いたBlogです。そのまま転載します)
私のワークライフスタイルに影響を与えた、海外赴任で出会った価値観
35歳の時、初めての海外赴任の機会に恵まれました。
大学では国際関係を専攻したくらいなので、社会人になった時からいつかは海外勤務してみたいと考えていた私にとっては、もちろん待望のお話でした。
悩ましかったことが一つだけありました。
その時私は独身でした。かつ、お付き合いしているパートナーもいないタイミングだったのです。単身で海外に行ってしまっては、さらに結婚が遠のいてしまう気がしました。
結果、海外赴任を選びました。
赴任地は中国・北京でした。
人生の財産となる、たくさんの素晴らしい経験を得ることが出来ました。
生活全体を通して、実に多くの生活習慣の違いに遭遇しました。
たくさんあるのでこの記事では割愛します。
|職場で経験した様々なカルチャーショック
職場での勤務時間だけでも、十分にカルチャーショックがありました。
・中国の人にとってお昼休みはとても大切な時間。どんなに仕事が詰まっているとしても、休憩をしてもらうことが大切です。間違っても仕事を強要してはいけません。日本人のスタイルを持ち込んではいけません。
・大勢でテーブルを囲んでご飯を食べる習慣があります。この楽しみを奪ってはいけません。しかし、日本人の感覚で当たり前に残業する風土はありません。
海外赴任して間もない頃、
どんなにお客様への提案や提出物の締切が迫っていたり、期限に追われていたりしても、しっかりお昼休みをとり、昼寝をし、定時で退勤する中国人の同僚に対し、ちょっとした不満、不信感、怒りを感じました。
しかし、いきなりそれを伝えることはせず、様子を見ることにしました。
日本人の感覚なら、流石に自主的に休憩を切り上げたり、残業してでも間に合わせないといけないというレベルのシチュエーションでも、中国人の同僚はそうはしません。
どんなに忙しくても、定時以降にオフィスで残業しているのは、ほぼ日本人の同僚という日々。
彼らのそのスタンスが、どうしても当時の自分の常識・価値観からは理解しがたく、無責任に思えて仕方がなく、イライラしっぱなしの毎日でした。
赴任から半年ほどは、こんな気持ちで仕事をしていました。
しかし次第にストレスがMAXに達し、ある日、とうとう部下の中国人社員と激しく口論してしまいました。
メンツを重んじるお国柄のルールを無視して、オフィスの中でやりあってしまいました。
致命的なミスでした。
そして、一時的に会社のほとんどの中国人社員から危険人物扱いされ、露骨に敬遠されることになりました。
私のチームも組織不全になり、混乱しました。
赴任半年にして大きな挫折を経験しました。
その後、頭を冷やし、ほとぼりが冷めるまでは出来るだけ大人しく振る舞うように心がけました。
|次第に自分の考えに変化が起きる
しかし不思議なもので、時間の経過とともに、次第に私の考えに変化が出て来ました。
そして、ついにはこの様に考える様になりました。
「実は、俺たち(日本人)の方がズレていたり、麻痺しているのかも知れない。家族を大切にし、プライベートとのバランスをとる彼らの方がよっぽど幸せそうだ。自分たちはいろいろなものを犠牲にし過ぎているかも知れない。」
「昼寝だっていい習慣だと思う。間違いなく午後の生産性は上がる。科学的にも理に適った素晴らしい習慣だ。」
この様に、自分達の常識こそおかしいし、グローバルスタンダードの観点からもズレている気がしてきたのです。
|以前ドイツの知人から頂いた、ワークライフスタイルに関する一言を思い出す
そして、ある時ふと、社会人になって間もない頃のある出来事を思い出しました。
大学の同級生で友人が、学生時代の留学先のドイツで出会ったドイツ人の女性と国際結婚しました。
そのドイツ人の奥さんのご両親が日本に遊びに来られて、私は友人に招待され、ディナーをご一緒させて頂く機会がありました。
ドイツ人のお母様と私は仕事の話をしていたのだと記憶していますが、その話の流れで、私は毎日か1週間の労働時間についてそのお母様にシェアした際に、次のコメントを頂きました。
(その当時はまだ法律上の制限はありませんでした。法律化されたのは、この出来事からずっと後のことです)。
このエピソードとは関係なく、日本人、韓国人、アメリカ人あたりは世界的にみても働いているということはよく知られた話です。
私は長年続けてきたTheジャパニーズサラリーマンのアイデンティティだったりスタイルに一種の誇りを持ちながらも、一方で「やっぱり違和感がある」という否定的な考えが芽生え始めている自分に気がつきました。
私たち日本のサラリーマンが長年信じ築き上げてきたこのワークカルチャーは、どこか、前提として一人ひとりの無理の積み上げによって成り立っている様に思えていました。
また、最近は健康経営というワードが脚光を浴びつつありますが、ヘルシー(さ)と言う観点からは、相容れないワークカルチャーだと言わざるを得ません。
もちろん同じ日本人や日本のサラリーマンも、価値観は人の数だけ存在します。
一人ひとりの価値観が尊重されるべきです。
私としては、私自身のこれまでの働き方は、
「バランスを欠き、プライベートなど犠牲にしてきた面は否めない。人生全体を俯瞰した時に決してヘルシーとは言い難い。働く本来の目的を見失っていた。」と結論づけ、これまでの働き方・生き方を反省し、改める決心をしたのです。
「喜びに満ち溢れた人生を創るための手段の一つが仕事。手段と目的が逆転してはいけない。また、目的を見失ってはいけない。」
日本の社会や会社社会において、この様なことを言い始め、従来の慣習からの脱却に挑戦し実行に移すことは実際とても勇気のいることです。
|新しい価値観に沿って生活し始める
しかし、私は自分の気持ちに素直に生きることに決めました。
それこそが、海外勤務という得難い経験をさせてもらい、ドラスティックな環境変化を経験しながら、肌で感じた海外のワークカルチャー・ライフスタイルの優れた面を知った自分だからこそ、日本にも紹介し、伝え、普及させたいと考える様になったのです。
そして、新しい価値観に寄り添った働き方・生き方を始めたのです。
しかしながら日本社会において、ワークライフバランスや多様性あるワークカルチャーなどそんなに簡単に普及するものではありません。
実際、この2年間のパンデミックによる不可抗力によって、ようやく本格的に機運が芽生え始めた気がします。これが現実です。
そのくらい、日本社会というのは内発的な変革が起こりにくい、起こしづらい環境なのだと、今回のパンデミックで改めて感じることになりました。
私自身も、海外勤務と言うドラスティックな環境変化の機会を得られたからこそ、気づくことが出来たのです。
(補足)
中国での勤務の後、私はさらにアジアの3カ国での勤務を経験しました。
中国以外の3つの国でもそれぞれの現地の人は、やはりプライベートや家族を大切にするワークライフスタイルでした。
以上
おわりに

最後までご覧いただき、本当にありがとうございます。
海外生活はあなたの可能性を広げてくれる
これは間違いありません。
あなたの人生を変える可能性もある
これもまた事実です。
第1章で触れましたが、私も最初の海外赴任がきっかけでその後のライフプランが大きく変わった人です。
有限な海外生活ということを前提とした場合、予め限られた海外生活の時間で実現したい目的と計画を決めた方が流されず、着実に一歩一歩経験を積み上げることが出来ます。
ただでさえ、最初の頃は激しい環境変化に翻弄されることもあるでしょう。だからこそ自分を見失わないた為にも、自分の中で矢印をしっかり立てておくことが、あなたの助けとなるでしょう。
例えば、3年とするなら、3年後のどんな出口を設定するか。
出口戦略をきちんと考えた上で海外生活をスタートできたら、自ずと逆算して日々やること・やりたいことがクリアになるので、とても有意義な時間を過ごすことができるかもしれません。
私も10年前に戻れるなら、確実にそうしたかったと思います。
人生で一度は海外で
あなた次第で、海外生活は人生の中で最高の経験の1つになります。
また、あなたの人生がよい方向に変わる可能性も大いに秘めています。
どうするか、その全てはあなた次第です。
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