
はじめに
今この記事を開いてくださった方は、きっとお茶がお好きなのだと想像しています。
もしくは、オーガニック食品に関心が高い方かも知れません。
今回は、オーガニック茶を取り上げます。
オーガニックと美味しいという2つの観点で、オーガニックについて理解を深めつつ、世界的にも評価の高い内外のブランドを紹介します。
1日の時間の中でも、ティータイムは最もリラックスできる心地よい時間ではないでしょうか。
また、味と香りで楽しめるのがお茶の魅力です。温かい湯気が運ぶ香り。
お茶によっては、鮮やかな色を楽しむこともできます。
この様にお茶の魅力は尽きません。
さらに一歩進んで、時代の流れに合わせて、オーガニックで美味しいお茶を積極的に選びたいという方が増えています。
しかし、オーガニックが持つ本質的な意義をきちんと理解できている方は実は少ないのではないか。そのような印象を持っています。
そこでまずは、オーガニックについて理解を深めていきましょう。
目次
1. オーガニックの豆知識
オーガニックとは
Organic。
和訳すると「有機的な・組織的な・本質的な・根本的な」という意味を持ちます。
私たち一般生活者が思いつく意味合いや定義としては、「農薬や化学肥料を使わない」「化学物質を使わずに作られた食品や商品」といった感じではないでしょうか。
狭義には、正しいと言えます。
広義な意味合いの参考としては、有機農業推進の国際的団体であるIFOAM(国際有機農業運動連盟)は、オーガニックの次の4原則を提唱しています。
「健康(Health)」食の安全やアレルギーの防止など
「生態系(Ecology)」水、土壌、大気汚染の防止など、自然環境の保全など
「公正(Fairness)」生産者から適正価格で購入する(フェアトレード)など
「配慮(Care)」ステークホルダーとの共生、生態系との共生など
|無農薬との違い
オーガニック(有機)=無農薬ではありません。
農産物を例にあげると、有機JAS規格では有機農産物の生産方法を「堆肥などにより土づくりを行い、多年生作物の場合は収穫前3年以上、その他の作物の場合は、播種又は植え付け前2年以上の間、原則として化学的に合成された肥料や農薬は使用しないこと。遺伝子組換え種苗を使用していないこと。」と規定しています。
”原則として" とあるように、以下のとおり例外が認められています。
「農産物に重大な損害が生ずる危険が急迫している場合であって、耕種的防除、物理的防除、生物的防除またはこれらを適切に組み合わせた方法のみによっては、ほ場における有害動植物を効果的に防除することができない場合」、有機農産物の生産をする中でも使うことのできる農薬を定めています。
現在39種類の農薬が認められています。
なお、2018年に国内で収穫された有機農産物は全生産量に対して0.27%だそうです。
[参考情報:外部リンク] JCPA農薬工業会
|認証マークの有無を確認する
例えば、国内の有機農産物には、JASという認定機関が認証した「有機JAS」マークが付いています。
また、海外にも複数の権威あるオーガニック認定機関があり、海外ブランドのオーガニックコスメも認証を受けています。
認証を受けていないからダメとは一概に言えませんが、認定機関という第三者の認証を得た認証マーク付きのブランドや商品を選んだ方が、生活者としてより安心して利用できると思います。
2. 日仏発のオーガニックティーブランド2選
1) KUSMI TEA (クスミティー)


1867年、ロシア・サンクトペテルブルクで誕生。
Pavel Kousmichoff(パベル・クスミチョフ)らが創業。1917年にロシア革命が始まり、フランス・パリに移転。
|特徴
- 高級ティーメゾンで、唯一オーガニック完全移行に成功(日本では有機JAS認証取得)
- すべての製品はフランスで生産
- 環境保護の観点から外装フィルムを廃止
製品カテゴリー
ブラックティー(紅茶)
グリーンティー(緑茶)
ホワイトティー(白茶)
イェルバ・マテ(マテ茶)
ルイボスティー
ハーブ・フルーツティー
人気アイテム
エッセンシャル
クスミティーを代表する、最も人気の高いフレーバー12種類のセット。
アナスタシア
ベルガモット、レモンとオレンジが香るブラックティー。
世界中でベストセラーのクスミティーの代表作。
2) HAMPSTEAD ORGANIC (ハムステッドティー)

1989年、イギリス・ロンドンで誕生。
キーラン・タワディが創業。
|特徴
- ロンドンで最初のオーガニックティーブランド
- バイオダイナミック農法で栽培された茶葉を使用
- 完全オーガニック(ドイツのオーガニック認証機関demeter認証)
- フェアトレードにも取り組む
製品カテゴリー
ブラックティー(紅茶)
ハーブティー
人気アイテム
ダージリン

茶葉はインド・ダージリン地方のマカイバリ茶園(※1)をはじめとするエステートで栽培。
夏摘みのセカンドフラッシュと秋摘みのオータムナルをブレンド。
※1 1993年、世界で最初にバイオダイナミック茶園として認定
3) JOE'S TEA Co (ジョーズティー)
2012年、イギリス・ロンドンで誕生。
現在、イギリスの紅茶トレンドを牽引するブランド。
コンセプトは『最高品質のお茶を、リーズナブルな価格で提供する』『誰でも気軽に、最高品質のお茶を楽しめる』
|特徴
- ミシュラン星付きレストランにも採用
- 34個のGreat Taste Awardsを受賞(2021年10月現在)
製品カテゴリー
ブラックティー(紅茶)
グリーンティー(緑茶)
ホワイトティー(白茶)
ルイボスティー
ハーブ・フルーツティー
人気アイテム

優しくふんわりとした、お花畑にいるような甘い香り。
Great Taste Awards受賞(2020,2021)
4) HYDRAL YOGA TEA (ハイドラルヨガティー)

2017年、東京で誕生。
厳選した国産のオーガニック茶葉(有機JAS認証のみ)を取り扱うティーブランド。
|特徴
- ミシュラン星付きホテルにも採用
- 40年以上オーガニック環境にある山の中で化学農薬・除草剤・殺虫剤を一切使用せずに栽培(有機JAS認証取得)
- 国内で約2%の有機茶葉使用
製品カテゴリー
ブラックティー(紅茶)
グリーンティー(緑茶)
玄米ほうじ茶
ハーブ・フルーツティー
グルテンフリー米粉クッキー(アレルゲンフリー28品目不使用)
グッズ
人気アイテム

100%無農薬・無添加の国産茶葉使用
濃厚まろやかで爽やかな抹茶グリーンティー
お砂糖なしで甘みが豊か和紅茶(夏摘みのセカンドフラッシュ)
香ばしいアロマで癒されて玄米ほうじ茶
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございます。
伝統ある高級メゾンから新進気鋭の若いブランドまで、またフランス・イギリス・日本と3カ国の幅広いブランドを紹介しました。
メゾンにはメゾンの、若いブランドには若いブランドの、また、国産には国産の、海外ブランドには海外ブランドのそれぞれの魅力があります。
気になるブランドが見つかったら、ぜひ一度サイトをのぞいてみてください。
では、ありがとうございました。
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